すず子さんのボヤキ。
モクジ|カコ|ミライ
冴子です。
すずこさん、壊れました。
再び・・・ってゆーか、これで何度目??
顛末はこう。
すずこさん、会社にずーっと気になってる人がいたの。
ずーっと前から。
だから、後輩にいい人紹介しますよ、って言われて、
日にちと場所までセッティングされて、
それがいよいよ明日だ!、って日の夜になって結局、
「あのね、○○君のことが好きなの。だからやっぱり明日は行けない。
ゴメンね」
何てこともあったりした。
それでも、すずこさん、自分の気持ちを彼に伝えてしまうことは
怖くて出来なかった。
だから、それからも彼とはいいセンパイ、後輩の関係でいた。
その関係が続けられたのは、彼に一向にオンナの気配がなかったからで、
むしろ、彼はあんまりそういうことに興味がなさそうに見えた。
その時すずこさん、職場環境でヒジョーにつらい思いをしていて
ちょっと精神的にも身体的にも病んでたのね。
だから彼はすずこさんにとって、とても大切な存在だった。
彼がいるから会社に行けたし、仕事も頑張れた。
彼がいるから笑ってはなすことも出来た。
そして、そんなときすずこさんに異動命令が出たの。
すずこさん、マジで会社を辞めようかと思ってたときだったから、
その異動命令で逆にすずこさんは救われた思いがしたわけ。
結局、命令を受け入れて職場を変わりました。
でも、彼とは別の部署になっちゃうからそれだけがすごく心残り。
それまで何の告白もしないまま保っていた彼との関係に
思いきって、メールを出してみた。
異動前夜に。
「私は異動しちゃうけど、○○君が大好きでした、今までありがとう」って。
・・・今気づいたけど、これって、どうなんでしょう。
すずこさんにとっては精一杯の告白だったけど、彼にとっちゃ、
「これからは、新しい職場で頑張ります。サヨウナラ」
ってゆーふーに受け取られちゃったりしてて・・・。
ま、でも、すずこさんの中ではとりあえず気持ちを伝えたつもりだったのね。
その後も、彼やその仲間を交えて飲みに言ったりする機会はあったんだけど、
相変わらず二人の関係はいいセンパイ、後輩同士だった。
そして、すずこさんには新しく仲間もできて、
その中で実らなかったけど、ドキドキするような恋もしたりした。
そんな時の彼に対する感情は、
「あれ、そんなに好きだったのかな・・・」
って、戸惑うくらいに変わってた。
そして。
仲間とのドキドキも空しく終わり、
親に騙され嫌々やった見合い話も、自らブチ壊し、
「あぁ・・・、やっぱり恋愛バナシに縁がないわぁ・・・。淋しいなぁ・・・」
なんて身にしみて感じて
「うぅ〜〜っっ!!!!」
って極限状態に達してた今日この頃。
「△△ちゃん、コトブキで辞めるんです。相手、誰だと思います?」
って、以前の部署から後輩に言われたの。
後輩にそう尋ねられたすずこさん、とっさに○○君の名前が脳裏をよぎったけど、
すっとぼけて、
「誰だろ・・・この部署の独身って上から言うと・・・」
なんて口走ったら、
「あ、上から言ったほうが早いですよ」
と言われた。
「・・・」
必死に考えるすずこさん。
○○くんより年上の独身男性・・・。
〜〜!!!!思い出せないっ!!!
「・・・○○君?」
「そうなんですよぉ〜!!。ナイショにしててくださいね」
そのあと、結婚式がいつだのお祝いがどうだのいろいろ言われたけど、
すずこさん、ほとんど聞いてない。
・・・壊れました。
彼だけは、絶対結婚しない、って思ってた。
かなりワガママで都合がいい考え方だけど、そう思ってた。
そう。
考えれば考えるほど、すずこさんの身勝手な考えではあるんだけど、
かなりショック。
どぉして?
しかも、△△ちゃんだなんて・・・。
△△ちゃんはすごくいい子。頭もイイし、上品で。
でも、全然知らない人ならまだしも、△△ちゃんっていうのがまた
すずこさんの心をフクザツにする。
ついこの前、響子センパイのアドレスを知りたくて、
わざわざ○○君に聞いたとき、すずこさんはちょっと嬉しかった。
今でも○○君とのつながりがあって。
でも、もうとっくに△△ちゃんとの式の日取りとか決まってたのよね・・・。
もう、こっから先は「失恋バナシ」にはお馴染みの疑問と失望が
すずこさんの頭の中をぐるぐるしてて・・・。
別に面と向き合って告白してその答えをもらってた訳でもなく
ましてや付き合ってもいないのに、「失恋した」なんて、
頭では「馬鹿らしい!」とは思いつつ、
でも、そのまま消化することも出来ず、この週末、すずこさん、もんもんとしてた。
ちょうど日曜日にサークルの宴会があったので、
月曜日はもともと代休を取ってたんだけど、ちょうど良かったみたい。
すずこさん、宴会で久々に苦手なお酒を飲んで、
気持ち悪くなりました。
こんなの何年振りなんでしょう。
おかげで、せっかくの代休はほとんど「病欠」状態だったけど。
・・・三十路を超えて、マトモなお付き合いもせずに「失恋」して、
すずこさん、固く誓った。
もう、思いを伝えないままの恋はしない。
すずこさん、怖がっちゃ、駄目だよ。
もっと自信もって。
もっと信じて。
まずは自分が動かなくちゃ。
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