宇佐美彰朗の雑記帳

2008年01月08日(火) スポーツとは何か? 2008年正月に考えたこと。

とうとう1年ぶりとなってしまいました雑記帖です!          
「スポーツとは何か!」?
どうしたことか、「スポーツの本質」についてこだわり始めました。それは多分に、昨年(2007年)後半から年があけて2008年が、宇佐美の東海大学勤務の最終年度となることに思いを馳せ、つい「スポーツとはいったい何?」と考えることが多くなったからのようです。

 もともと「スポーツ=競技」として誕生したものではなったはずです! つまり、古代オリンピック大会も、開催数ヶ月前にオリンピアなどの開催会場に集まって、技や体力を磨いてから本戦に望んだようなのです。スポーツの「原点」は、競技能力に優れた者だけの特権でなく、特に近代から現代においてはもっと幅広いもので、何時でも、誰でも、場所があればどこででもプレーして楽しむ、時にはそのプレーを見てそのことを楽しむ、それもスポーツの一つと考えなければならないようであります。

 宇佐美自身がそれに傾いたのは、「東海大学体育学部・スポーツ&レジャーマネジメント学科」の所属教員として、この4年間刺激を受けきたことがあります。今春、最初の卒業生となる1期生とともに、日本で始めての「学科名」を日本の社会に知ってもらえるように頑張ってきました。ともに学ぶなかで、高い評価を得ることができる卒業生を送り出すことができたことは大きな喜びです。それらの学生たちの就職先が、一部上場企業が多いことは評価のひとつでもあり、頑張った1期生そして後輩諸君の力の結集と、指導者の一人として考えております。

 次は、スポーツボランティア活動についてです。「東京マラソン2008」スポーツボランティアリーダー養成研修の講師として皆さんに接して、「スポーツボランティア」を「スポーツアルバイト」(宇佐美流で表現)と混同して用いている人がいて、その言葉の使用法が気になってもいました。

 あるいはここ数年、さまざまな「ランニング教室」で出会う方々の多くが、「試合に出る!」とか「記録更新!」とかを話題にしながら、その実、スポーツへの取り組みが消化不良になのではないかというのが、宇佐美の実感であり反省でもあったのです。つまり身近な目標が達成できたら、「スポーツとはさようなら!」してしまうのではないか、そんな雰囲気を感じながら、宇佐美個人としてそれなりの工夫をこらしてきた、そのことがものすごい勉強になっていることも事実です。

 元旦に実施されている実業団(企業・会社)の駅伝、続いて大学の箱根駅伝の歴史はあと数年で90年を数えるのですが、私がここ10年近くご一緒させていただいている市民のクラブ・アトミクラブの皆さん(会員数百名)のなかには、そうした経験者と出会うのが稀なことは残念で仕方ありません。それらの経験者の多くが現役を辞めると、スポーツに親しむ環境から遠のいてしまっているようです。あるいは他のスポーツに魅力を感じていってしまっているのかもしれませんが。これも宇佐美の反省項目のひとつです。 

 寂しい限りです! それもそのはず宇佐美自身は、現役約20年、そして大学の体育学部に30年を越える年数を、「スポーツの渦中のなか」に「まっしぐらに勤務」して、今ここにようやく「スポーツの本質」に思いを馳せているわけですから。

 いま冷静に振り返ってみると、日本では、レジャーとスポーツと違いや関係など、深く考えない面があります。それらが「商売」の商品のように扱われていると感じるのは、私一人ではないでしょう。現役として20年、大学教員として30年、そうした方向にリードしてきていた現場の一人として、宇佐美自身は反省しきりです。猛反省!!
この反省を胸に、今年は進みたいと考えています。          
                            宇佐美 彰朗


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