■2000年12月05日(火) マンション買いませんか
この前の土曜日,遅い朝に電話が鳴った。ナンバーディスプレイになってから,「ヒツウチ」と表示される電話にはまず出ない。たいていがセールスだからだ。が,そのときは,番号表示されたので,とりあえず出ることにした。 「もしもし。わたくし,○×の△△と申しますが,ご主人さまはいらっしゃいますでしょうか」 「……どういうご用件でしょうか」 「いらっしゃらないんですか? お帰りはいつですか?」 「おりますが,どのようなご用件でしょう」 口調からしてセールスとわかる。夫はまだ寝ていたし,用件も聞かずにわざわざ起こしてうっかり変わろうものなら,場合によっては不機嫌になってしまう。せっかくのお休みの土曜日,朝っぱらからお互いに不愉快な思いをすることはない。 用件を言わないと代わってもらえないと悟ったか, 「マンションのご案内をと思いまして…」 と話し始める○×の△△さん(伏字にしている理由は,固有名詞への配慮というよりは聞き取れなかったから(笑))。 「既に持ち家に住んでますし,けっこうです」 「いえ,今回ご紹介したいのはですね,資産運用として賃貸用にご購入いただくための…」 「ああ,そういうのでしたらする気はありませんので」 「そうですか。どういうご理由でなさらないのですか?」 「理由? そういうのは嫌いなのでしない主義なんです。だいたい,資産運用とか言いますが,人間は汗水流して働いてナンボのもんでしょう。楽して稼ごうなどという考えはですね…」 「失礼いたしました」 ガチャリ。 「しない主義」「そういうのは嫌い」といい,説教?まがいの文句を言うのは強いようで,早々に退散してくれた。 やれやれ。次のセールスもこの手に限りそうだ。
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