ナ イ シ ョ バ ナ シ
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窓から空を見上げると、雪国独特の重い灰色の空から無数の白い雪が落ちてくる。
昼の暖かな日差しが遠い昔に感じるほど。
血の気配でただでさえ鬱な私はじっとめまいに耐える。
傍には黒いピアノ、さすように冷たい窓、白くなる息、抱え込んだひざやくるぶしのひやりとした感触。
一人でいい。いらいらする。
出かけることに。でも、お化粧は良い。
私の何もかもを覆って、事実上白い仮面になる。
仮面で取り繕えるうちに、早く一人になりたい。
はやくはやくいらいらする。
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