ナ イ シ ョ バ ナ シ
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海に行きたい。
都会の生活は匂いも風もなくて、偶に息が詰まりそう。
巻き髪にして、前は髪を梳いていくだけだった風の指を
ようやくなぞることができるようになったのに。
これじゃ、なにも意味がない。
下弦の月が輪郭だけ見せて笑っている。
早く引越し先に行きたい。
どうせ隣なんだから、さっさと鍵を下さい、管理人さん。
一日中、何もない部屋で、植物の土の匂いを感じたり、
ベッドから降りないで本を読んでいてもいい。
誰かに会いたくない。
家にも帰りたくないし、人に気を使うのが億劫だ。
我侭なのはわかっているけど、少しそっとしておいて。。
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