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雑感6月7日現在 - 2011年06月07日(火) 5月31日に雑感として一度投稿したのですが、ちょっと書き直再投稿しています。すみません。この問題、感想が激しく揺れ動いています。 あめでおさんと家で放射能の話をしていて、聞いた話。 地形学の研究者さんたちは水爆実験で拡散したトリチウムをトレースして水循環の実態を明らかにしたり、チェルノブイリで世界中に飛散したセシウム(地表から2センチの土壌に吸着)の濃度変遷から土壌浸食の進行を明らかにする、とか、放射能を目印(トレイサーというそうです)に土壌や水循環のシステムを描くという作業をしてたそうです。 今回の福島の事故もセシウム屋さん(セシウムをトレイサーに土壌浸食の研究をする人たち)たちは国内の土壌放射能測定に一役買うようです。がんばれセシウム屋さん。(これが日本でもカナダでも、世界中にいるらしい>セシウム屋さん。さすがチェルノブイリ、爆発力が大きかったからね、世界にあまねくふりまいたのね>セシウム。今回の福島はこのセシウム地図をどれだけ上書きしたのか、セシウム屋さんの報告が待たれます。) あと自然放射能量の関西・関東の差の話になって、もともと関西〜中国地方は地質の影響でこんなかんじに自然放射線量が多いんだって。今線量計を持ってる人が多いので、東から移動して、関西に来ると線量が上がってびっくりするらしいけど、もともと線量の多い土地柄なのです。すみません。何で謝る>私。(孫さんが世界6月号に書いている「関西に移動したら、線量が上がった」という現象はこれではないでしょうか。) で、情報は精査した上で、やっぱり3月以来の放射線量の変動にはセシウム屋さんだけでなく、多くの人が敏感であるべきなように思います。いとなんちゃんがネットで紹介してくれた英国気象庁の放射能予測図とか見ちゃうと、雨の降る日はやっぱり緊張するし、消費者として生産地といかに関わるか、風評被害と実害を峻別するにはどうしたらいいかとか考えます(最近ミクシのつぶやき欄でこんなやりとりをさせていただきました)。 で、わたしのように少しのんきな人間でも「福島の浜通りから中通りにかけての地域に暮らす人々」への支援に関してはすごく、迅速かつ、長期にわたって必要だと感じています。(それ以外への支援、対策ももちろん大事ですが)今後どれくらいの確率的影響が出るのかちょっとわからないのがいろんな議論が巻き起こる土壌になっているのでしょうね。 まず線量の測定によるホットスポットの確定とそこからの退避が大事ですが(ってNHKのETV特集のネットワークで作る〜を観て学びました。)、ホットスポット外部でも線量がかなり高い地域の子ども達は夏休みのサマーキャンプ奨励とか(具体的にはこれとかこれとか)、2学期以降も寮を備えたの学校に一定の福島枠を設定し、福島の子どもの退避の検討とか、必要なように思います。(あ〜でもわたしが、福島のお母さんだったら、やっぱりすごく悩むと思います。生活や雇用の関係で親は動けないから子どもだけ退避と思っても、うちの子とか超人見知りだからな〜、お姉ちゃんのほうは学校の友達が移動するなら一緒に行けそうだけど。) 福島の朝鮮学校の新潟朝鮮学校への避難とかすごく示唆的な事例だなと感じています(我が家の場合中学生1号さんのほうはこの手法だったら退避できそう。小学生おKさんのほうは夏休み期間だけなら何とかなるけど、私がついていかないとやっぱり長期はきついだろうな。) ところでこの福島大学のサイトすごいですね。健康と被爆に関する情報のリンク集が、楽観、標準、慎重の3段階に設定されているのが、事態の難しさを物語りますが、周知情報01に退避を考えた場合の支援先一覧情報がきていて、この情報を一番に持ってくるセンスに私も共感しました。(でも私が福島大学の教員だったらと仮定して、ポストなげうって退避できるかと自問すると、出来ない、ような気がするのですが。できるかな?) また個人的にはこの東京外大のサイトの活動も少し追いかけています。 いろいろな考え方、イデオロギーから見える世界の違いにくらくらしながら、情報を集め、集めるほどに立ちすくみ、どうしていいかわからなくなる2011年の夏の初めの私でした。とりあえず、東京外大のプロジェクトへの寄付はしようかな。 ...
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