西方見聞録...マルコ

 

 

師、研究を語る - 2010年02月04日(木)

 論文の締め切りが近づき、過ぎようとしているのにフィールドワークがとまらない。「フィールドで重要行事があるので参与観察したい。」とか「コレまでの付き合いもあるからぷっつり行くのをやめられない。」とかいろいろ理由をつけてフィールド通いを続けている。

 ある朝、あめでおさんとチャリを連ねて行く駅までの道で「私、調査の方が好きで論文まとめなきゃいけないのにフィールドばかりに行ってる」とあめでおさんに言ってみると、あめでおさんはニヒルに笑い、

「フィールド調査は子作り、論文書きは子育て。あんたは子どもを作りっぱなしで育てない親みたいやな。子作りは誰だって楽しいし、学生だってできる。でも子育てが上手で、偉人を育てられる親ってのはめづらしい。フィールドが好きで論文が進まないっていうあんたは大人の研究者としてはかなり恥ずかしい。」

と、ご託宣を下さる。

が〜ん

 た、確かに子作りが好きで子育て拒否って、なんかオールド世代が想像するイマドキの若者像みたいで、オトナ的に駄目かも〜!

 ちなみに電車一駅分でもちょっと詳しく語ってもらったら調査は個人的な行為で自分の中で「分かった!」とか「ひらめいた!」でいいけどそれを万人に理解できるように表現する論文書きは社会的な行為なんんだってさ。

 って、どうでも良いけどあめでおさん、そのメタファーは上手いけど、学生さんには言わない方が良いよ、セクハラで懲戒食らうからね。


 


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