西方見聞録...マルコ

 

 

1週間の仮想老婦人ライフ総括 - 2008年08月17日(日)

 さて、先週の月曜日(11日)子ども二人が夫に連れられて東京の実家めぐりの旅へと去っていった。3人が乗った汽車を見送り、人気のなくなったJR駅のフォームで、わたしは天にこぶしを突き上げ叫んだ(心で)「私は自由だ!」と。
 以来本日まで私は子どもが巣立ったあとの老婦人の暮らしをバーチャル体験していた。

 最初の4日間は夫もいなかったので(夫は子どもを東京の実家に預けたあと、自分の調査のためにあらぬ方角に旅立ってフィールドワークにいそしんでいたらしい)「あ〜子どもが巣立ち夫に先立たれたらこんな生活なのね〜」と夢想し。まず第一日目心斎橋で「仮想老婦人平常心オフ」ということで関西メダムの面々と粛々と上品なオフをした。
 第二日目以降は図書館の終了放送までまじめにD論を書き続け懸案だった第4章は終了し、いよいよ書き下ろし部分の第5章に突入した。(ちなみに6章目が結語の章だ!ラストは近いぞ!)で、すごく仕事ははかどる。帰り道駅から自転車こぎながら誰も待つ人のいない家に帰るというのはなんとすがすがしく自由であることか。独身研究者はこんないい目にあってるのか、と非常にうらやましくなる。しかし何歳まで駅から家までの微妙な上り道を自転車こげるかな?80歳?と微妙に自転車をこぐマルコ@80歳像を想像してみる。やっぱ夫が死んだらもう少し都会の、せめて王寺駅の上のマンション当たりに引っ越したほうがいいかな〜とかリアルに老後を設計したりする。
1人暮らし期間は洗濯もせず布団も敷きっぱなしにしてパソコンを枕元において寝る直前まで何事か書き付け、おきると寝てる間に思い浮かんだことをめもったりした。
 快適だが気分転換が計りにくく少し疲れがたまった頃に夫が帰ってきて老婦人の1人暮らしから老夫婦の二人暮らしにチェンジ。

 話し相手がいると、かなり気分転換が容易に出来て疲れが取れやすい。
 いや〜専業主婦の奥さんもらってる研究者は仕事がすすむだろうな〜。夫は毎年この時期、子どもがいないのを見計らって家中の大掃除をする。今回も大掃除のために早めにフィールドを引き払って帰ってきた模様。でも私は毎日図書館でD論書きをする。で、家に帰ると掃除の行き届いた家で、夫が夕食作って待っててくれる。せっかく子どもがいないから、と辛さの限界に挑戦したちげ鍋とか作ってる。なんかチャングムさんをお嫁にもらったミンジョンホ様のような気分で「ソ医女。おいしいです」といってみるが夫はチャングムごっこには乗ってくれなかった。ザンネン。
 夫と「食欲を外で満たす外食と性欲を外で満たす浮気は現象的には同じことなのになぜこんなにも世間は許したり許さなかったりするのか」激論をしながらちげ鍋を食べる。子どもがいない大人だけの暮らしってのも非常に楽しい。

 まあ隣の芝生を青がってないで、明日は混乱と興奮の発信源の子どもを連れ帰るべく東京にたびたつ予定。ちなみに私はポリシーとして子どもが起きて家にいるときは家では仕事しないので子どもたちは自分達の留守中マルコはオリンピック見てるだけだと思っているが、べつにそういうわけではないのだ。


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