斑鳩における互酬性の研究 - 2007年06月12日(火) 農村部に住んでると避けては通れないのがおすそ分けの文化である。ちなみに以前住んでた川崎もわりと近郊農業地帯だったので梨とか水菜とかおすそ分けをもらってた。斑鳩でもマンション時代はあんまり盛んでなかったが1戸建てに越してきて、農産物おすそ分けの嵐である。 大体、冬瓜とか大根とか食べきれない系の巨大産物がおすそ分けに回ってくる。 このごろは野菜だけでなくて、隣の隣のお姉ちゃんが着れなくなった洋服とかを1号さんが大量にもらった。すごい助かる。姉や姉の友人からいっぱいお下がりもらって洋服ごっちゃり持ってるイメルダなおKとくらべて1号さんはよく着たきりすずめになってる(彼女の洋服の趣味がうるさいということもあるんだけど)。 そんでおすそ分けされたらおすそ分け返しなのだが、マルコには打ち返す弾がない。 そういう物品のやり取りに市場で買ったものでお返しするのはなんか礼儀にかなわないような気がするのだ。それでも東京土産のお菓子とかを「法事で余ったのでもらってください」といかにも市場で調達したのではないことを偽りながらおすそ分け返しの弾につかってる。でもそういうことすると向こうも「琵琶湖に遊びにいったお土産」とかいってより高価なお土産をくれてしまったりする。 ここはいかにお金のかかってないけどもらってうれしくて相手が負担に感じないものを進呈するか、非常に難問なのである。 Aちゃんのまま(1号さんの親友のまま、こんどおKさんの保育園のほうでも第2子同士が級友になった。むふ)が執筆するPTA広報誌の記事をワード文書にしてあげた御礼にでかいたけのこをくれた。マルコはたけのこを引っつかんでおすそ分けで負けが込んでた2軒の家に走った。 エルザさんがもらい物のなすびを送ってくれたのでやっぱり即座にいつもおすそ分けくれるおばさんちとさらにAちゃんちにもっていき「Aちゃんままや、おすそ分けネットワークで苦労してるんや。あんただけが頼りだからアンジョウお返し頂戴や」とねじを巻いてきた。 エルザさんにこのおすそ分けネットワークでの苦労を話すと「農産物もらってるのに農産物で返すなんて失礼じゃない?もっといいもの送ってあげようか?」なんていう。まったく都会でしか主婦したことのないやつはわかってない。農産物には農産物、あるいは山で取れた収穫物が基本なのだ! マルコは自力でおすそ分けを何とかすべく庭に野菜の種を巻いたがアスパラはあめでおさんが草刈機でやっつけてしまった(その前に雑草で埋まってた)。やっと成功してるのはプチトマトだけだ。でもプチトマト、、。この前金柑がなってるのを遊びに来たエルザさんが発見してくれた。でも人様に上げるほどの量ではない。野菜の収穫の季節を前にマルコの苦悩は続くのであった。 ...
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