だつどわ2で「転換期の作法」を見に行く。 - 2005年08月12日(金) 木曜と金曜に予定していた仕事が木曜の夜中に終了したので金曜の午後、国立国際美術館の転換期の作法をみにいった(「詳しくはこちら」をクリックした後「展示作品」って所をクリックすると作品の写真画像があります)。 あっこっちも画像があるハンガリー大使館のページ。 ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキアから10人(組)のアーチストの作品が出展されていた。いずれも90年代以降の作品ということで激動の東欧の「今」を切り取る作品群というのかな、凄く面白かった。比較的遠い存在の中欧、東欧が一気に近くなるっていうか(とくにアゾロって言う4人組のお兄ちゃんのビデオ作品はなんかそういう「ちかしさ」に満ちてたような)。 この前の蹴上経験の余韻もあって、なんだか映像による表現がとても気になる。ポーランドの聾学校を舞台にした「歌のレッスン1」ではたとえ音の無い世界にいても徐々に音楽を楽しみだすこどもたちの解放されていく様子とかとても心惹かれた。 マルコ的には町の中の結構厳しい環境にある子ども達や売れない絵描きさんを映像で表現したチエルナという作家の映像作品に興味をもった。彼の「アート作品」と「ドキュメンタリー」の違いって何かな?と考える。この展覧会に行く直前にOur Planet TVの活動について聞く機会があって、わりとアワプラに意識が行ったまま展覧会に行ったからかチエルナが表現したロマの女性の生活「はざまのヤシカ」が、もしドキュメンタリーだったらどうなるかな〜と考えた。きっとアートのほうが見るものに解釈がゆだねられるって側面はあるかな。 あと、ネーメトという作家の表現がなんか面白かった。 今回はこの展示を指揮したキュレーターさんが一緒に回ってくれていろいろ解説してくれたのだけど、すごい贅沢だ、と感激した。関係ないけどキュレーターさんが途中「分娩台の苔」に水やったり、観覧者が動かして体験できるアート作品の微小な傷をすばやくデジカメで撮影してたのとかも裏方が仄見える貴重な体験だった。 今後この10人(組)のアーティストたちはどんな活動の展開をするのかな。ネーメトがどんなおばあさんになるのか。そして中・東欧は今後どんなポジションの地域になっていくのかな、と地下3階の展示場から吹き抜けの天井を見上げる気分で未来を思った。 ...
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