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逃げる私、追う私 - 2005年07月02日(土) 土曜は神戸で1日働いたのち、夜から京都で働く母の巨大サイトのオフ会に行った。そんで一泊した。オフ会のめくるめく楽しさなんてのについて書こうかな、とおもったけどそれはまたそれを書くべき場所で書こうと思う。 土曜の朝、神戸に所定の時間につくにはそれなりに早く起きねばならない。私が起きだす気配を察してまだ夢の中のおKさんが無心に手を伸ばしてマルコの袖をつかみそしてまた口を半開きにして眠る。 こんなにも無意識のなかまで不肖マルコを求めていただき大変申し訳ない。なのになんで私はこんなにもこの家庭というサークルからいつもいつも逃げたがってばかりいるのだろう、としんとする。 アレはマルコが仕事が一番忙しかった2000年のころだと思うが、海外出張と国内出張とあめでおさんの出張を積み木のように入れ込んでなんとか日々をまわしていたころ、さらにオフ会にもいきたい、といったらあめでおさんに「どうしてそんなに子どもから逃げようとばかりするのか。子どもがこんなに求めてくれるなんてほんの数年で、もうすぐこっちが求めても振り向いてくれなくなるのに」といわれた。 確かにいつもいつでもマルコは家庭からの逃亡を企てながら生きている。 仕事をしたい。もっと責任ある仕事をしたい。母親だからって家に子どもとばっかりいるんじゃなくてちゃんと社会とつながっていたい。遊びにも行きたい。 なんだかマルコのWANTSはいつも外向きだ。 子ども達がこんなに惜しみなく切ないほどにマルコなんかを慕ってくれる期間なんてホンの数年で、その蒸発していくような短い時間をなぜ私は楽しめず何かにあせってばかりいるのだろうか。 きっともう数年で子どもは私よりも違う誰かを一番大事と思い、ゆっくりと私が作った家庭から去り、自分の住処をこしらえるだろう。そのとき私はわたしのWANTSを子どもに向けずにいられるだろうか?淡々と去っていく子どもの背中を見送り「がんばれよ〜」と声をかけてこれまで通り外向きに自分の人生を生きていくことができるだろうか。そんな事を思いながら、それでも目くるめく世間に出て行く土曜の朝のマルコであった。 ...
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