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フェミニスト養成ギブス - 2004年12月01日(水) 昔から話していて時々感じるのだが、「専業主婦に育てられた友人は男女の役割分担意識が強い」ように思うのだが、いかがでござろうか。 へなちょこマルコなんかよりよっぽど革新的に生きている人も、専業主婦の母を肯定している人も否定している人もなんだかとっても男女差(生物的性差も社会的性差も含めて)がぱっきり分かたれてる感じがする。 専業主婦の方はひょっとして自らの存在理由を肯定するために「性差強調」の英才教育をしているのであろうか? マルコは他人の生き方にいちゃもんをつけるつもりはない。自分はやらないけど専業主婦な生き方ってのの魅力と言うのもわかるつもり。そしてそんな「素敵なおうちにいるお母さんの暮らし」にひかれて、「専業主婦を志す娘」ってのがいるのと同様「専業主夫を志す息子」ってのも存在したら、専業主婦冥利に尽きると言うものだろう。でも「家にいる素晴らしさ」は何故か娘にのみ伝授しようとすると聞く。まあ男女の教育水準や労働環境の格差が今より際立っていた親世代では仕方ないのか。 私見だけど高度経済成長期が終わった現代日本において、最初っから悩みなく、専業主婦(夫)志向な人って竹を割ったような性格のギャンブラーだと思う。他人の人生に自分の人生を託すってとこがすげえギャンブルだ。きっと友達として付き合ったらさわやかな気持ちのいい人が多いだろう。あとはいつでも社会復帰できる特殊能力を持ったひととかかな。 注)この場合、最初っから選択したって部分がポイントね。途中からある程度キャリアつんでから、病気のために仕事を降りたとか、リストラにあって仕方なくってのは除きます。 マルコんちは母親のエルザさんがかなりやさぐれていたとはいえ、「女子教育」や「女性の社会進出」を研究してた心理学者だったので結構ジェンダーセンシティブに育てられた記憶がある。 あるとき マ「だって男の人のほうが体力あるんだし」といったら エ「それは思い込みだ。それぞれ得意な身体能力があるのだ。柔軟性や持久力は女性の方が優れている」 といわれ、 マ「でも男子マラソンの記録の方が女子マラソンの記録より早いじゃん。」 と食い下がると エ「男子マラソンが始まって何年経つと思うのだ。女子マラソンが始まってからの年数の方がどれだけ短いと思ってるのだ。女子は可哀想だから長距離走らせられんとかアホなことを言ってた時代からようやっと普通に走り始めたばっかりでいきなり何百年かしらんが積み重ねてきた男の記録が抜けるわけないじゃん。ちゃんと女も時間かけてトレーニングされたら記録は積み重ねられていくわよ」 といわれた。このとき1見、生物的性差の問題に思われるような「体力」の問題にも歴史と社会が作り出した性差が潜んでいることを多分エルザさんは言いたかったのだろう。そして、女であることを何か出来ないことの言い訳にするな、というきついエルザさんの教えだったように思う。実際マラソンにおける性差は現在10分まで縮んでいる。くわしくはこちら。 そのエルザさんに育てられた兄は、専業主婦の母を持つあめでおさんに比べれば家事参加にしても役割分担にしても結婚当初からかなり進んでいた。くわしくはこちら。 あめでおさんも結婚当時は今のように家事の60%位をになっていたわけではなくてせいぜいご飯作ってくれるくらいであんまりたいしたことなかった。長い戦いと教育の歴史があった。あとやっぱ新婚当初彼が無収入のオーバードクターで私の方は一応収入があったってのは大きいかも。 マルコは家事や育児の責任を共有してくれない男の人と暮らすなんて絶対いや。女だからと言う理由で全部やれといわれたら、結婚と言う契約は物凄い女に不利だ。でも統計をみると結構現実は厳しい。ちなみにこの統計を紹介していた働く母親のサイトムギ畑では「家事ってのは"やってもいいもの"ではなくて"生活者なら誰でもせねばならんもの"だろう?」とパワーエリートなおかあさんたちがやさぐれていた。ムギ畑の会員の人々をみると、もし夫が家事をしてくれない場合、「夫を教育する」「夫と離婚する」「自らが燃え尽きて鬱になる」「家事は外注」などのパターンが見て取れる。 多分マルコは夫を教育した口だと思う。まあ結婚するまでに6年ほど付き合ってたので家事の潜在能力の高さはわかっていたが。 教育の余地のある男とない男はどこで見分けたらいいのだろう。もし自分の夫が教育の余地のない男だったらやっぱり「離婚」「家事の外注」と言う現実的な選択肢をもったほうがいい。そのために必要な経済的自立はしっかり確保して結婚に臨んだほうがいいと思う。まあギャンブルが好きな人はそれはそれでいいけど。 娘2人は結婚してもしなくてもまあ自由だけど、もし結婚するなら「教育の余地のないテイシュカンパク」なんていう前世紀の遺物をパートナーに選ばないようなセンスを身につけて欲しいとは願っている。やっぱお母さんが専業主婦な人をパートナーに選んできたらちょっと身構えちゃうかな?まあ離婚して帰ってきてくれるってのも楽しそうだけど。 そういうわけで娘2人が「私も働きたいわ」と思ってくれるような母親でありたいというのが今日の結論。うーん、大きな口を叩いたワリには達成度としてはいまいち。 ...
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