西方見聞録...マルコ

 

 

秋を拾いに - 2004年10月16日(土)

 さて秋の週末。空は澄み渡り、稲穂はたわわに実り、斑鳩の里は稲の収穫と観光シーズンとでなんだかとってもわくわくした空気がみなぎっております。
 今週末のテーマは「どんぐり拾い」ということで土曜日はまずはご近所の法隆寺に参りました。



 おおお、期待させます。500年物のトトロが棲んでそうな「ドンの木」です(我が家ではどんぐりを落としてくれる木のことを総称して「ドンの木」と呼んでます)。

 駄菓子菓子、掃除が徹底してしまっている法隆寺には塵ひとつ、ドンの実ひとつ落ちていません。管理が甘い法隆寺の穴場、峰の薬師にも登ってみましたが小さい実がちょっこりあるだけでした。



あきらめて今日は帰ろうか、とおもったらおKさんがなにやらかぶりつき状態に!そこにあったのは!



 お魚でした〜。ここはほんとにちょろちょろと水が流れてくる「側溝」で、その水の出所は神社仏閣にはいる前に手を洗って身を清めるためにある「手水舎」(龍の口から水が出るやつ)の余った水が流れてきてるんですわ。そんな水環境にもこうやって生態系が出来ちゃうとは。ちなみにこのちっこい魚は家に帰って図鑑で調べてみるとモロコ、タナゴ、ゼゼラなんかが該当する小さい魚なんですがしっかりと特定は出来ませんでした。あめでおさんの友人の魚生態学者(あめでおさんの友人は何故か魚生態学者に集中している)が遊びに来たら鑑定させようとおもいます。
 そんでこの日はあきらめて、帰宅しました。



 さて、よく17日、今度は家から北に向かってまずは「幸前神社」という超穴場の斑鳩じもてぃしか知らない神社に参りました。どんぐり、ありましたありました。様々な種類のドンの実が。ペットボトルにわさわさとどんぐりを入れて、次にどんぐりハンターの聖地、法起寺にまいりました。






 途中いつも散歩で来る法起時前のコスモス畑を通りかかると、うわ〜なんじゃこりゃってかんじの人手でした。「あんた素人じゃないな」って感じの巨大レンズをつけたカメラをぶら下げたおじさんや、写生をする人々など、50人近くの人々が法起寺とコスモスに焦点を合わせて何事か作業をしておりました。
 写真でレフ版掲げてる方が写ってますが、花を美しく取るためにやってるようですな。
 まあ今日はそんな芸術への情熱が渦巻くコスモス畑は軽くスルーし、法起寺の境内へ。




 ありましたありました!たわわに実をつけたドンの木が。その下はどんぐりだらけでした。おKさんあまりのドンの実の多さに興奮して叫びだしてしまい、観光客の皆さんが「ど、どうしたんですか!」と駆け寄ってくれました。「え〜と、どんぐりに興奮してるんです。」と冷静に応える母マルコ。



 どんぐりはドンの木にあるときは緑で、それで縞々だったりします。見えます?



 入れ食い状態ですな>子ら。
 
 さてこうやって拾ってきたどんぐりを家に帰ってボールに浮かべて見ます。このとき浮いたどんぐりは中が虫さんにもう食べられちゃってたりいろいろ原因があって植えても芽が出ません。沈んだどんぐりを植えるとお庭にドンの木が生えます。
調べてみた結果、80%のどんぐりが浮かんでしまいました。恐るべし!虫さん。

 いろいろとパワフルな生態系を実感した秋の週末でした。



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