あなたでよかった - 2004年09月03日(金) 本日は夏の間の追憶日記。 お盆のころ、姑に来襲され中のマルコは上機嫌なふりして結構つらかった。姑はキャラ的にも善人で、とりたてて問題のある人ではない。この日記なんかでは根本的な部分でマルコは尊敬の念を抱いていることも伺える。 駄菓子菓子、何が哀しいって24時間(いや睡眠時間を差し引くから18時間か)マルコの知らない人の噂話を聞くのがつらい。なぜ姑の従姉の息子のお嫁さんが夕方いつもあかんぼを散歩させて風邪を引かせる話や学生時代の親友の息子の嫁さんが流産した話なんかまで「はあ〜なるほど〜」「ほっほ〜それは凄いですな〜」と相槌打ちながら聞かねばならないのだ(どうでも良いけど息子の嫁の話が多いな。なるほど向こうも話の種にしてるな。私も持ちネタにしているが)。 せっかく久しぶりに会ったんだから、おばあちゃんとお話したくてたまらない1号さんの話をもっと身を入れて聞いてあげれば良いのに、姑は1号に向かってかなり生返事をしながらほとんどの時間を私に向かって誰か知らない人の話をしてすごす。 そんなご苦労さんな数日間の後、今度は実家に帰ってエルザさんと会話した。エルザさんの専門の「社会教育」(現在は生涯学習ってのが一般的ですな)の話題になって「絶対生涯学習は受け手のニーズと送り手のサービスがかみ合ってない。社会移動の野望無くして学習無し、リターンなくして投資なしだよ。」というマルコの意見と「教養を得ること自体が目的の社会階層は存在する。」と言うエルザさんの論を2人でいろいろ展開した。 エルザさんはいくつになっても話術が錆びないね〜思い、「ところでお姑さんからは人の噂話しか聞けないのだけど、エルザさんはあんまり生産的でない他人の噂話はしないね。」と言うと、エルザさんは「あ〜!」と叫んで「私の姑(マルコの祖母)もなんだかよくわからない噂話をずーっとしていてそれを聞いてるのはほんとにつらかった。だからあんたの気持ちはわかる。しかしあんたは同居じゃなくてたまのことなんだから、ここはひとつ付き合ってあげなさい。」と理解と説諭を戴く。そして「ちなみに噂話が話題のメインの女性ってのは確実に存在して、彼女らは社会移動より教養を求める階層なんじゃない?」とさっきの議論に立ち戻ってストレートを一発下さる。 マルコが「う」とつまって「でも、」と反論しようとすると、エルザさんは「まあまあいいじゃん。ところで最近では河野洋平の戦没者追悼式典でのスピーチが良かったよね。」とひらりと話題を変えられた。 まあ何と言うか、実母がこの人で姑があの人で良かったのかもしれない。反対だったらマルコも場の空気が読めず、えんえんと自分の親戚の話をするマダムになってたかもしれない。 ところで、「この人で良かった」つながりでマルコは青年海外協力隊終了時に外務省からの感謝状を時の外務大臣河野洋平名義でもらった。「田中真紀子の方がキャッチ-で面白かったのに」なんてたわけた発言もしたが、河野洋平で良かった、とこの夏思った。あんなでかいばかりでくその役にも立たない感謝状だけど、河野洋平に免じて大切にしようと思った。 ...
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