西方見聞録...マルコ

 

 

ニュースバリュー - 2004年08月20日(金)

 さて19日の移動日の話。

 新幹線で眠り姫のおKさんを抱いて座ったマルコの隣は定年後という雰囲気の素敵な老夫婦でございました。さて老夫婦の会話からどうもふたりは中国語と英語をちゃんぽんに会話しているようでした。

 マルコが荷物を取るとき、奥さんの方が

「May I help you?」

と完璧な発音で話し掛けてきたのをきっかけに、ちょっこり会話しました。とにかく眠り姫おKさんがかわいい!何歳?という子連れに対する当り障りのないところから、老夫婦は娘が大阪に、息子が東京に住んでるので夏休を利用して遊びに来たのだということ、荷物たくさんあって夫さんの足伸ばせないんじゃないですか?私の荷物なんてちょっこしですから、ひざに乗っけるから彼の荷物を網棚に上げてください。とか、赤ちゃん連れで大変ね東京駅で荷物持ってあげましょうか?とかなんとか。

 最後にどこからきたんですか?という話になって

「北京から」

と伺いマルコは少しびっくり。あまりの完璧な英語に、マルコはご夫婦は本国からではなく、アメリカかカナダからの客人と思ってしまっていたのです。

 勿論中国のエリート層のばりばり教養ぶりは頭ではわかっていたのですが、年齢的にもあまり英語に親しめる年代ではないように感じたのと、物凄い気さくで赤ちゃん連れをサポートしたい気分全開なマダムの様子がエリートっぽくなかったので、勝手にチャイニーズアメリカンかな?と考えていたのでした。

 中国はやっぱり多面的な国だなあ、と実感。サッカーアジアカップの時はなんだか10億総嫌日、みたいな映像が好んで流されたけど、息子も娘も日本で暮らしていて、夏休を日本で過ごすこんな老夫婦も一般的に存在するんだな〜。なんて思い、通りすがりの北京からきたお客さんの日本滞在が楽しいものになりますように、とちょっこりお祈りしてみる夏の午後でした。

 


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