天啓、10年の後 - 2004年05月21日(金) マルコは金曜は午後から講義なので、午前中万博跡地にある博物館に出かけた。特別展でコレからマルコが博士論文で取り上げようとしているテーマにとても近いことが展示されている。恥ずかしながら、マルコ関係筋から招待券を頂いた。 マルコ、修学旅行生の中でとてもまじめに時間をかけて拝見させていただきました。 常設展も見たかったけど、仕事の時間に遅れそうだったので今日はがまんして特別展の図録だけ買って引き上げることにした。 この博物館はマルコの修士課程までの専攻分野のものには聖地として認識されており、マルコも大学生の頃は青春18切符の旅行途上や九州地方でのフィールドワークを敢行した折など必ずココで降りて『参拝』した。 それからなぜか高校の修学旅行でもここを訪れている。そんなわけでこの博物館を訪問したのは今日も含めて5回? 結構多い。 図録を開くとまず館長挨拶があった。 この館長とマルコは因縁がある。彼は今から10年前某大学の教授だったのだが協力隊任期満了直前のマルコとナイロビで会食して、自分の下で博士課程で研究しないかと誘ってくれた。マルコは26歳だった。 あの時博士課程に進学していたらどんな人生になっていただろうか。でもあのときソレが出来なかった。あのときの気持ちをどう表現してもうそが混じる。とにかく出来なかった。強烈な逃亡者としての自己認識を抱いて、マルコは10年間違う道を進んだ。 そして10年ののち、その道の現場の人としてまたアカデミズムの世界に帰ってきた。 10年間迷ってあちらこちらで経験をつんだ。『もう迷うまい』と空を見上げて思う。 万博の跡地はすばらしい公園になっており、空は抜けるように青かった。 ...
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