西方見聞録...マルコ

 

 

最終兵器、彼女 - 2004年01月15日(木)

 最近、おKさんが初心に帰っている。

 保育園での朝の母離れ泣き行事のことである。昨4月の入園時、おKさんのクラスは保育士さん2名に園児2名と言う思えば夢のような保育環境だった。保育士さん、1人は「お若いころはさぞやかわいらしかったろう」と思われる控えめなベテランの主任さんと「新卒ですのん、のほほーん」と言う雰囲気のヤング保育士のおっとり名コンビでおKさんは朝泣くこともなく、にこにこと登園していた。おKさんは明らかに母マルコ、父あめでおの次にこの2人の保育士コンビを愛していた。

 しかし10月からこっち、次々と同級生が中途入園して来て今では何人の園児がいるのか把握できない程の大所帯になった。さらに保育士さんの方も5人に増員され、保育環境は激変した。

 今日の朝、新しく増員された保育士さんから「正月以降、朝ずっとKちゃんは泣いているんですが、おうちで何かありましたか?おうちではどうですか?」と訊かれる。

 多分変わったのはうちの環境ではなく、保育園の環境なのでは?といいたいのをグッとこらえて、「知恵がついてきたんでしょうか?それとも正月におばあちゃんのおうちでもらった人生ゲームをやりすぎてKをかまう時間が減ってるんでしょうかね~」と我ながらよくわからん返事をしていると、ベテラン主任が忙しく脇を通り抜けていく。おKさんはあきらかにこれから引き渡されようとしている目の前の新しい保育士さんではなく、目のまわるような忙しさのベテラン主任の方を目で追っている。ベテラン主任が再び近くに来た時にマルコは主任先生とアイコンタクトを交わして、おKさんを抱き取ってもらう。

 おKさん笑顔で母離れ成功!
 主任先生に抱っこしてもらえればおKさんは泣かないのだ。

 「最終兵器、彼女」

 これからは若いころはさぞやかわいらしかったろうと思われるこのベテラン主任先生をマルコはそうお呼びすることにした。




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