西方見聞録...マルコ

 

 

火垂るの道詮忌 - 2003年03月02日(日)

はいはい、本日は午前10時より法隆寺東院夢殿にて道詮忌が行われました。
くわしくはこちらを

そんでそのあと斑鳩が誇るパン屋、麦の花にておいしいパンを買って町の図書館へ行って、図書館の前の芝生や池のあるスペースでパンを食べて、図書館へGO。本日はAV視聴ルームで1号念願の『火垂るの墓』を鑑賞。泣ける。
 しかしあの「火垂るの墓」で結果的に清太と節子を餓死に追いやった伯母さんやその娘の戦後を思うよ。「火垂るの墓」はご存知野坂昭如の自伝小説なわけで節子は死んじゃったけど、実際清太は生き残ってこの小説を書いているわけだよね。もちろん伯母さんのモデルになった人だって実在で、それが誰かなんてすぐわかると思う。
 そんでスタジオジブリとであったこの小説はまさに不朽の反戦小説に昇華した。私はあの時代の普通のおばさんだったはずの西宮の伯母さんがこの「火垂るの墓」をどう見たか非常に気になるよ。あの時代、食べ物を喜んで孤児にくれる人なんてめったにいなかったし、芯の強い昭如少年相手に伯母さんだって結構苦労したのではあるまいか?
 もちろん「火垂るの墓」が伯母さん個人を攻めるのではなく弱いものから犠牲になっていった戦争と時代の狂気を描いたと言うのは万人がうなづくところだとは思うが。
 まあそれくらい現在と地続きのところであの戦争は起こって、また同じ時代のアジアの西の果てで戦争は繰り返されようとしているわけで。節子ちゃんだけでなく、伯母さんみたいに戦後も苦しみ続ける人々が量産されようとしてるんだな、なんて思ったりした。


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