西方見聞録...マルコ

 

 

りかちゃん-命の重み - 2002年10月30日(水)

 さて、秋祭りの日に金魚すくいでもらってきた3匹の金魚は白い斑点のできる病気になって次々と死に、この日最後の1匹も死んだ。

 初めて飼ったペットではあったが、こうスチャラカ死なれては命の重みを知るどころではない。

 何とか娘1号に金魚を通じて命の重みを感じてもらいたい私は、最後の1匹に名前をつけさせた。娘1号は自分の娘を産んだらつける予定の「りかちゃん」と言う名前を惜しげもなく与えた。

 しかしりかちゃんは体中白い斑点を作って死んだ。

 娘1号はりかちゃんの死体を前に「かわいそうに」とつぶやき目を伏せ、3秒後に、「サ、次の金魚を飼おう。」とドライに言った。

 金魚の死体を埋める土をマンション住まいの私たちは持たない。そこで家族で近くの「新池」と呼ばれる沼に金魚の死体を放しに行った。

 新池にはたくさんの青鷺が群れ飛んでいた。りかちゃんは青鷺に食べられて
大自然の炭素循環に身をゆだねる。
 
 りかちゃんを沼に捨て、家族みんなで手を合わせて
「どうか成仏してください。南無阿弥陀仏。」
と声を合わせてお祈りした。

 次の日、私たちは近くの観賞魚センターで、金魚を2匹買った。
 一緒に白斑病の予防・治療薬も買った。



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