サー・イアン・マッケラン主演。 さてさて、はたしてサー・イアンがもとナチのドイツ人に見えるかどうか? ちゃんとドイツなまりの英語でしゃべっているのかどうか?私にはわからない。 指輪の映画からさかのぼって、他の映画を見ているからか、どうしてもこのキャラクターに イアン・マッケランをあてはめることができない。
というのは、私は原作のキングのファンなので、『ゴールデン・ボーイ』については 自分なりのイメージができあがっているからかもしれない。 映画のラストと原作のラストが全然違うわけだけど、それは社会に対する影響を考慮したからかしらん。 原作の中で圧倒的な説得力を持つ老人と少年の間に生まれる狂気は この映画の中には存在しない。なんだかじっとりした悪意だけは感じるけれども。 ついでに言うと、どうして主演の男の子の裸ばっかり写すんだ、監督。ゲイだからか? 表面的には完璧な優等生を演じつつ、内部が崩壊していく少年を描いた映画が見たかった。
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