2005年05月11日(水)
本命と二人揃って宮崎から東京に帰って参りました。
こっちに帰ってくると、あの宮崎での約3週間が実は全部夢の中の事で
本当は昨日もその前もずっと東京に居て、何も変わってないんじゃないか的な
そんな感覚がオレを襲うけれども全てが間違いなく事実で
でも遺影のばばぁは昔のままの可愛らしい菩薩如来のような笑顔で。
半年以上も前から覚悟をしていたし
毎日病院に通う度に 多分今度こそそうなるって思ってたから
実際こうなった時でも多分大丈夫、オレは平静で居られるわとか
そのような事を思っていたのだけれどもやはり一人っきりの渡り廊下
病院の受付に死亡診断書を貰いに行った帰り道で唐突に嗚咽に襲われて
自分でも驚きながらも次の呼吸の仕方がわからなくなった。
ちゃんときちんと泣けて良かった。
中途半端な悲しみは、消化不良のままいつまでも胸に残る。
子供のようにしゃくりあげながら病院の誰も居ない休憩室で
久しぶりの横隔膜の痙攣に驚いたりもしたけれど
それでもちゃんと、かっこいいフリもしないで泣けて良かった。
いい御式でしたよ。ばばぁは眠るように逝ってしまって
それがわかるかのようなおだやかな顔で横たわっていて
普段はあまり頼りにならない馬鹿兄貴がちゃんとキチンとしてて
取るものもとりあえず駆けつけてくれた本命が
平気なフリしながらもうっかりしてたオレらをちゃんとフォローしてくれて
とにかくばばぁがとても可愛らしかったからきっとこれで良かったんだと思う。
さよなら、ばばぁ。さよなら、またいつか会おう。
願わくば 今のばばぁの隣にはじいちゃんが笑って居てくれますように。
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