2005年05月03日(火)
実は昨夜の夜中に 病院に居るママ上から緊急連絡が入り
とりあえず全員で今すぐ病院に来いっつー事になりまして
オレらの中ではまだまだ大丈夫そうだよねってな感覚の基
馬鹿兄貴は久々との本命との再会にうかれてはしゃぎ過ぎたのか
その電話を受けた段階で素晴らしい泥酔状態でして
しょうがないのでとりあえずオレと妹ちゃんの二人が車を走らせ
馬鹿兄貴と本命は自宅待機、でも何かあったらすぐ連絡するからと
近場のタクシー会社の電話番号とぐみ家への道順を紙に書き記し
病院に着いたトコロやはり危篤状態の最高潮には違いないのですが
それでも今すぐどうこうってな雰囲気でも無ぇ感じだったので
そのまま明け方まで母娘3人でばばぁのベッドに付きっきり。
つってもオレは仮眠用に用意された1畳の畳の上でぐーぐー寝ていたのですが。はっ。
朝もやの中 ぐみ家に帰ってくると本命が早々と起き出していて
ほとんど寝てねぇ妹ちゃんに仮眠を取らせつつ
やはり睡眠不足の本命に朝食を用意し、ちなみに馬鹿兄貴は
起き出して来たはいいがばばぁのとりあえずの無事を確認するとまたもや夢の中へ。
つーかぐみ家の長男坊は誰ですか、馬鹿兄貴なの本命なのって聞きたい気もするけどまぁいいか。
とりあえず10時過ぎには全員でまた病院へ。
ばばぁの心拍数は昨日から30から27を行ったり来たりでもって
本来なら真っ黒であるべきはずの瞳は灰色に濁り
呼びかけても焦点も合わないまま虚ろに空中を睨むばかり。
ああ、とうとう。ついにこの日がやってきたのかしら。
そう思いながらも時間だけがただ刻々と過ぎて行き
とりあえずまだ自宅待機しておいでとママ上が仰るので
やり切れない心情のまま自宅へと引き返すオレら。
【その時】の為の大勢のお客様用の湯飲み茶碗を引っ張り出し
いつでも病院へ出動出来るように早めに夕飯を作る。
わかってはいるけれど、何も言わないけれど、でもとても奇妙な感じ。
ママ上、夕飯はどうするのかしら。夕飯の差し入れを持ってくのもいいけど
ママ上がきっと一番疲れてるだろうし、一度じっくり寝かせてあげたい。
そんな感じで病院のママ上に連絡を取り、とりあえずお風呂の準備をして
オレと本命がママ上をお迎えに病院へ向かう。
本命、『俺が行くよ』つってくれたから。嬉しい。ありがとう。嬉しい。
とりあえずママ上がぐみ家に帰ってお風呂に入ったりしてる間は
本命が一人でばばぁの傍に居てくれるって言ってくれた事が
不謹慎かもしれないけど、何だか物凄く誇らしく感じたりして。
病院。夕暮れの病院はいつも以上に隔離感があって嫌だね。
ばばぁの部屋をそっとノックする。ママ上が立ち上がる。ばばぁの顔、見て行かなきゃ。
って、何だかものごっつ
瞳にチカラがあるような気がするんですが。
心 拍 数 55 に 復 活
って、ばばぁってば一体
どんな呪文をお使いにっ?(゜д゜≡゜д゜)
えーとえーと、昼間はあんなに焦点の合わなかった眼が
『ばぁちゃん、ぐみの旦那さんよー、本命が居てくれるからねー』
つーとガッツリ本命の顔を見つめてるしウンと確実に頷くし
何ですかそれは、てゆーかこれは何かのドッキリですかね
嬉しい、嬉しいんだけれどもそれより先に面白ぇんだっつのコンチクショー!
看護士さん曰く『今日はお客様が多かったから嬉しかったのかしら』って
あのー、観客が多いと蘇る不死鳥のような精神をお持ちなのでしたら
オリャー今すぐオトモラチに全員集合かけちゃりますけどそれでいいのかしら。
いつ逝ってもおかしくないと危篤宣告を受けて早半年経つばばぁですが
この人、まだまだあなどれませんよっ ぎゃはははあああああ。
|
|
|