2004年02月07日(土)
いつの間にか梅の花が満開だった。
風の無い夜の中にしん、と立っているそれは
月光の中で薄桃色に光っていて
まるで映画のワンシーンのようだ。
枝の向こうにオリオンが見える。
サスケがいなくなった。
朝に1回、小さな発作があった。
3時くらいの発作はちょっと大きめ。
発作が起こらない時はずーっとひとところにいるから
家族全員 ちょっと油断していたんだ。
夕飯の時には もうサスケの姿は無かった。
うちのお猫様はみんな外出猫なので
基本的に色んな窓が小さく開いている。
でもその小さな隙間は 元気な他の子が対象で
一度腰を落ち着けたら 次の発作まで動かないサスケが
いつの間にか外に出て行ってしまうなんて
本当に考えもしてなかった。
気温がぐんぐん下がっていく。
そろそろ 次の発作が起きてもおかしくない時間。
懐中電灯を片手に 妹ちゃんがサスケの名を呼ぶ。
こんな時 返事をしないタイプの子は困るよね。
妹ちゃんの声を聞きながらちょっと思った。
もう返事が出来ないところにいるのかもしれない。
でも 言わずに飲み込んだ。
懐中電灯の灯りがチラチラする。
きっとオレは妹ちゃんより冷たい。
2階の窓が開けてあります。
怒らないから戻っておいで。
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