2002年01月15日(火)
ママ上がお風呂に入ってる間、TVのリモコンをざしゅざしゅしてたら
太宰治の死の真相、みたいなチャンネルに掴まってしまったので
ママ上と2人でビールなぞ飲みつつ見てたんですけれども
結局 太宰の心中の理由って何なんですか。
ぼくは純文学系とかに全く縁がねぇので全然わからにゃい。
『太宰って、走れメロスやよね?』
『ママも全然ワカランもーん』
『山椒太夫って太宰?安寿と厨子王のやつ』
『それってアンチンヒメと同じやとかぁ?』
『何ですか、そのアンチンヒメって』
ウチら親子が文学について語る事自体、
おこがましいって事にはよ気付け。
『ひとつの川がありました。
そこには丸太の橋が架かっていました。
こちら側から一匹のろばが橋を渡ろうとしました。
向こう側からも一匹のろばが橋を渡ろうとしました。
-おれが先に渡るんだ、道を開けろ-
-ぼくが先に渡るんだ、道を開けろ-
二匹のろばは押し問答をした挙句
二匹揃って川の中へ落ちてしまいました』
これで終わっちゃう童話とか、
『ある所に言う事を聞かない女の子がおりました。
ある日、お母様が女の子におつかいを頼みました。
-道草をしては駄目ですよ、狼が来ますからね-
女の子は狼が来たって 走って逃げればいいと思いました。
おつかいの途中に綺麗な花畑を見つけた女の子は
お母様の約束を守らずにお花畑で遊びました。
すると森から狼が来て 女の子は食べられてしまいました』
って、これで終わっちゃうよーな本を
子供に与えてる家庭ってどうよ?( ̄▽ ̄;)
マジでオレが小さい頃に繰り返し読んだ本の内容っすよ?
しかもご丁寧に 本の最後には『おかあさま方への手引き』ってのがあって
『この女の子のお話は 赤ずきんちゃんの原話ですが
本来は 言う事を聞かないと危ない目に逢うとユー
大人から子供への しつけの為の物語だったのです』
とか何とか書いてあって(当時の本にはルビ付きが多かったので読めた)
何年か前に売れた『本当は恐ろしいグリム童話』なんか
目じゃないっつーの!とか思うんですけど。
でもこの本、今はもう全部捨てられてまったのでウチには無い。
今読み返したら 絶対にオモロイと思うんだけどなー。
なんでこんなに小さい頃に読んだ本を覚えてっかってユーと
そりは ぼくが物心付いた時から何種類かの童話全集が用意されてたからだ。
12巻ワンセットものが 多分10セットくらいはあったかにゃ?
ウチの子は本を読まなくて、とお嘆きのお母様方、
『アンタの為に買ったんだから読みなさいぃぃぃッ!』とか言って
本を押し付けられても 子供はあんまし興味を持ちませんよ?
ぼくが御本に興味を持ったのは そりが何だか薄紙に包まれてて
『ははぁ こりを汚したりしたら間違いなく怒らりるな』
とユー雰囲気をかもしだしてたからなのだ。
コドモは触ってはいけなさそうなモノには興味を示す。
かつて小説家を志した事もあったとゆーオヤジが
それを目論んで書籍を買い集めたのかはわからにゃい。
多分 完全に自分の趣味だったとは思うけれども。
だからぼくは純文学系には全く手を出してないんだよな。
だって全部旧かなづかいだったんだもの。
子供が読めるかっつーの。
ぼくが夜遊びにうつつを抜かし始めた10代後半の頃に
それらの文学全集は 興味を持たなかったママ上によって棄てられた。
それに気づいたのは10年も経ってからだ。
その全集は全部昭和40年代前半以前に出版されたヤツばっかりで
今となっては出版社自体が無くなってしまってるのも多々あったと思うんだが
どんなに悔やんでも 棄てられてしまったものはもう遅い。
今だったら旧かなづかいとかでも ちったぁ理解出来るかもしれんのにな。
小学校低学年向けの本とかでも けっこう面白かったのに。
太宰のTVで今ちょいとしんみりしてるんすよ。
今のぐみ家には文学について語ってくれる人がいない。
ぼく、興味はあるけど語れる知識がない。
調べる、んじゃなくて 語りながら教えてもらいたいんだ。
ちくしょー、お父さんの馬鹿。早死にしやがって。
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