2001年02月23日(金)
本日の宮崎の最高気温24度・最低気温15度。
うららかと言うよりは 蒸し暑いくらいの一日。 みうさんが死んでしまった。
ウチのお猫様軍団の母親で おっとりしたいい子だった。 近所に蔓延している猫白血病にかかっていると告げられたのは みうさんの子供達の避妊手術をした時だった気がする。 とりあえずその時はスゴク元気だったし、よく食べてよく遊んで 夕飯の時間になると み、と一声鳴いてゴハンをねだるよーな そんないつもと変わらない毎日を過ごしていたのだ。
異変に気付いたのは妹ちゃんだった。 口内炎でゴハンが食べられなかったくるんちゃんに回復の兆しが見え始めた時 それまで気がまわらなかったホカの猫達の食欲がヘンだと思ったそうだ。 どーしてこんなに猫ゴハンが減ってないんだろう? ホカにも誰か口内炎が出来たんかの? 食事時のみうさんを見て、あっと思ったらしい。 口内炎じゃない、食欲が落ちてるんだ。
そういえば 最近のみうさんはなんとなく物静かだった。 我が子が具合悪いから 心配してるんかのー、とかは言ってたんだけども。 でも こんなに急激に食欲が落ちてたなんて気付かなかった。 飼い主失格、猫親失格である。
ウチのお猫様だけかもしれないけれども 猫は弱ると水場の近くでじっとしてるコトが多い。 もっと弱ると 冷たいひんやりした所でじっとしているようになる。 みうさん、食べんとイカンよ?ちょっとでもいいから食べなさい。 もうキャットフードをがりがりと食べるようなコトはしなくなってたので から揚げの味の付いていない所を小さくちぎってあげたら 顔をついっと上げて み、と鳴いて はぐぐと食べた。 鶏肉なら食べれるんだ、と ささみを焼いてちぎって食べさせたり まぐろのお刺身を5ミリくらいにちぎって食べさせたりしてたのだけども。
今朝は もう食べなかった。 パソ部屋の板張りの床の上でだるそうにしていた。 みうさん、と呼ぶと 耳と顎だけが起き上がろうとする。 起きなくていいよ、チカラ入れなくていいから。 心臓の動きで カラダ中が小刻みに揺れている。 苦しいとね、キツイと? 撫でた背中が 心なしかいつもよりひやりとしていた。
そしてぼくちんはそのまま会社に行き みうさんは日の当たる廊下に移動したアト 眠るように息を引き取っていたのだ。 猫は死に目を見せないと言うけれども みうさんは ウチの暖かな廊下で永遠に目を閉じた。
めいっぱい可愛がって めいっぱい甘やかしてたつもりだったけど 違う家に生まれてきてたら みうさんはもっと長生き出来たかもしれない。 お猫様の一挙一動に敏感に反応する飼い主だったなら もっと確かな処置が出来てたのかもしれない。 土曜日まで待っててね、そしたら病院連れてくからね。 そんなんは ぼくちんのただの身勝手にすぎなかったのだ。 みうさんは きっと今すぐ助けてホシイと思っていただろう。
ぼくちんが帰って来る前に みうさんは畑に埋められた。 病気で死んでしまった猫と薬物で殺されてしまった猫。 みぃんな ココでひっそりと眠っている。
もっともっともっともっと甘やかしてあげればよかった。
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