【復活!】ダイエットなDIARY
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また友人からビデオを借りた。
TVシリーズ第一期の『ルパン3世』である。 それも全話ある。 夜、イッキに8話まで観た。
いやあ〜イイっす〜。
現在でも十分に通用するつうか、50年代のアメリカ軽ハードボイルドの影響下に、うまく作られた和製軽ハードボイルドの名作だね〜。 いろいろと、その後のエンタテインメントに影響を与えただろうことが予想できる完成度の高さ。 制作が1971年だから、すでに30年も昔の作品である。
松田優作のTVシリーズ『探偵物語』は「実写版ルパン3世」を目指して作られていて、そのために工藤ちゃんのスーツは細身のものを特注したという話も有名だ。
それから、今回はじめて知ったのだが、もともとは毎回、ルパンのモノローグによる次回の予告があったんだね〜。 最初に観たのが子供の頃で、そのときすでに夕方にやっていた再放送だったから知らなかったよ。 『探偵物語』も、そのあたりの影響を受けているんだろうね〜。
それから、何がすごいって、セリフの少ないところだ。 遠景からのキャラクターの体の動きだけのシーンが随所にあり、その間けだる気なチャーリー・コーセーの歌がかすかに流れるだけだ。 映画でいうと、セリフなしの長回しという感じだ。 アニメーションとは動画であり、「絵の動きで見せる」という基本というかメディア自体の持つ本来のよさというか長所をしっかりと踏まえているところなどもさすがである。
脚本もアクションあり、笑いあり、お色気ありとエンタテインメントの要素を的確に取り入れ、しかも毎回なんらかのトリックや謎解きや「おどろき」の部分を確保しているのは見事という他はない。 しかも子どもに迎合していないアニメーションである。 「あしたのジョー」も少年院でのリンチの場面などやったところはすごいが(今なら制作できないだろう)、カジワライッキものとちがい、肩の力を抜いた大人向けのアニメとして旧シリーズのルパンはすごいと思う。
全23話。 まだまだ楽しみだ〜。
ちなみに、なぜ友人から借りたかというと、MPEG2にして、すべてCD-R化する予定なのである。
あ、それからルパンサイトでは全話のデータが公開されている。 興味のある方は見るべし。 http://www3.osk.3web.ne.jp/~ex567/shumi/lupin/tv/index2.html
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