【復活!】ダイエットなDIARY
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物置を整理して発見された大量のコミックをヤフーオークションに出品した。 昨日は出品作業をやったのだが、これが結構面倒で、今日はやる気になれなかった。
『ハンニバル』や『羊たちの沈黙』で有名なトマス・ハリスを読もうと思っていたのだが、どうせならレクター博士が登場するシリーズ第一作から読もうと思って第一作の『レッド・ドラゴン』をちょっと前から探していた。 長らく品切れ状態で手に入らなかったのだが、ここにきて『ハンニバル』の封切に合わせて増刷したようだ。ふつうの本屋で手に入った。
トマス・ハリス『レッド・ドラゴン(上・下)』(早川文庫)である。 引越しのさなかに手に入れたのであるがやっと読み始めることができた。 ちょっと訳文に納得がいかないところがある。 文章がちょっと古臭いのだ。 たとえば地名のバーミンガムはバーミングハムとかgを発音する訳し方だし、なんか江戸川乱歩にでてくるような「ですます体」の会話文があったりする。 で、奥付を見ると訳者は1938年京都大学卒とある。 さらに1991年にすでに鬼籍に入っている人だった。 なるほど戦前に青春を過ごした人だったわけである。
文章には個性だけではなくやはり時代も反映している。
さて、この『レッド・ドラゴン』であるが、実はすでに映画化されている。 主人公の名前から『刑事グラハム』という邦題で、『羊たち〜』のヒット後にはこれが『レクター博士の沈黙』という題名に変更された。 このあたりのビデオ会社の便乗主義とセンスのなさがちょっとイヤである。
何故こんなことを書いたかというと物置に『刑事〜』も『羊〜』もビデオがあったからである。なんかミニアックな物置である(笑)。 『刑事〜』あるいは『レクター博士〜』でレンタルビデオにあるかもしれないので興味のある方は探してみるといいだろう。
さてさて原作の『レッド・ドラゴン』であるが、文体の古さを差し引いても十分面白そうだ。まだ読みはじめであるが、そう思わせる。
しばらくサイコな世界にひたれそうである。
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