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コリアン・レッズの赤は、赤信号の赤 - シンガポール - 2007年04月20日(金)

さてさて、今季のシンガポールSリーグには、中国・韓国から
新たに2チーム加わり、アルビSを含めて東アジア3チームが
東南アジアで戦う状況になっております。
(当初はインドネシアU23も候補だった)


中国のチームは中国超級の遼寧FCのユースチームっぽい感じで、
アルビレックス新潟とアルビSに近い感じだと思います。
詳しくはこのへん


で、もう1チームが韓国のコリアン・スーパー・レッズ。


シンガポールには2万人規模の韓国人コミュニティがあり、
韓国大使館、シンガポール韓国人協会、シンガポール韓国人
学校のサポートをチームは受けて発足したとのこと。


その会長兼コーチはホン・イン・ウォンという韓国の方で、
昨年スポルティング・アフリク(今年Sリーグから撤退した
アフリカ人のみで構成されたチーム)を率いた監督さんです。



チーム発足当時、ホンさんは

 韓国の大学や兵役を終えた選手は毎年1200人程度だが、
 韓国のリーグシステムでは200−300人程度しか拾えない。

 のこりの900人の中にはいい選手が必ずいるハズで、そういった
 選手の選択肢の一部になれば・・・


言うことを言っておりまして、


 それは素晴らしい!


と思っとったんですが、現実はかなり厳しいようです。


というわけで、アセアンで頑張る東アジアンチームの記事をば。





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Super red-faced Koreans

Transfer window can’t come soon enough for S-League debutants
Sリーグ・デビューチームに足りない移籍期間


 今シーズン開幕前の2月に行われた発表会で、コリアン・スーパー・
 レッズ(KSR)のチェアマン、ホン・イン・ウォンは、初参戦となる
 Sリーグで3位以内を豪語した。
 

 だが第6節を終え、チームは12中下位3位あたりで沈滞している。


 遼寧廣原が6戦全敗となっているにも関わらず、Sリーグ会長
 ウィンストン・リーは、遼寧よりもKSRに関して懸念している
 と言う。


 「遼寧はこれまで全敗しているが、彼らは本当に良くやっている」

 「それに、彼らには中国に本チームがあり、移籍期間中はいつでも
  そこに増援を求めることが出来る」

 「私は実際、遼寧よりもKSRのことが心配だ。我々の期待に
  及んでいない」



 ホン・イン・ウォンはKSRの監督でもあるが、シーズン前に
 韓国でトライアルを行い、自らの手で選んだ選手達だと述べた。
 そして韓国のトップリーグ、Kリーグでの経験を持ちうる選手
 だということも。
 

 KSRの選手達が12月にSリーグに公式に承認される少し前、
 シンガポールFAのテクニカル・ディレクターは、韓国訪問中に
 提出を受けた選手を視察した。

 だが、その12月から、今シーズンへの選手登録の登録の最終日で
 ある2月5日に何かが起こった。

 TODAY紙は、現在KSRに登録されている24名のうち、1/3は
 ホン・イン・ウォンが最初にセレクションしたメンバーではなく、
 テクニカル・ディレクターが見た選手でもないという情報を得ている。



 先週、ホン氏は”実力不足”な選手達の穴埋めをしなければならないと
 いう状況を認め、契約でのトラブルと短い移籍期間を非難していた。


 「私が選んだ選手の何人かが契約の申し出を断り、最終的にメンバーに
  入れられなかったのは事実だ」 


 「移籍期間が終了が近づくにつれ、我々には交渉できるような時間は
  ほとんど無かった。そして結局実力不足な選手で構成せざるを
  得なかったのだ」


 ホン氏の目論みのズレはこの経験不足なチームに、すぐに結果として
 現われる。


 シングテルカップ(シンガポール国内のミニ大会)では、ウッドランズに
 ホームで0−2で破れ、開幕戦はホームユナイテッドに1−5の大敗。

 リーグ初のホーム戦となった対ゴムバック戦では、GKのIm Su Dong、
 Lee Sang Jin、そしてホン氏自身もレッドカードを受けている

 Leeは観客に中指を立て罰金処分をくらい、ホン氏は試合後にレフリーを
 追いかけようとして問題となった。



 「KSRのほとんどの選手はプロチームでの経験がない。彼らには
  能力を見せる以前に、もっと落ち着かせる時間が必要だ」

 「シーズン後半には状況は良くなると思う」


 ホン氏はこう述べたが、それは言うまでも無く7月9日以降の移籍期間
 をにらんでのことだ。


 ホン氏はKSRは既に何人かの韓国在住の潜在能力ある選手達と
 交渉を始めていると明らかにした。そのうちの1人が、元ゲイラン
 所属のFW、 Nam Woung Kiとのことだ。

 「私は個人的に韓国に戻って、いくつかの可能なオプションを
  見つけてみようと思う。少なくとも3、4人の選手を新たに
  連れてくることになるだろう」


 今夜はホン氏にとって願ってもない組み合わせだ。
 対戦相手は、リーグ最下位の遼寧である。

 Today Online(04/17)

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ちなみに、遼寧戦は破れ、ついにKSRはリーグ・ドベチンに
なってしまいました。。。


まあ、KSRの肩を持つと、どの海外チームもSリーグの
チームには最初手こずります。新麒という中国のチームは
ずっとボコボコにされて、結局Sリーグから脱退してしまい
ました。


アルビSも初年度の最初の方は調子良かったけど、そのうち
あんまり勝てなくなってた気がします(うろ覚え)。

でも結構大物食ったりして、中位どころで毎年頑張ってる
のは大したもんだと思いますが。


これまでのチームの轍っぽいので、結構KSRの来年が
心配でございます。まあ、かつての新麒のように毎年

「もーリーグ脱退する!絶対する!」

ばかり言ってるチームにはならないで欲しいですが(笑)
アセアンで頑張るイースト・アジアンズには注目したい
なあ、と思っております。はい。








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