タイ・サッカーについて(タイ国内事情) by 名無しさん - 2002年11月07日(木) 今回はタイ・国内事情編です。 ネタ元は、やっぱりBBSに書き込んでくれた、名無しさん。 --- ■2002年10月19日に行われた、King's Trophy (Cup)について (結果はBEC Tero Sasana 2 - 4 Osotspa。 ちなみに、この試合の1週間後にタイリーグ開幕。) 英語で「ディビジョンAカップ」って書いてますけど、これは タイで「トワイ・コー」と呼んでるカップのはずです。 トワイはタイ語でカップの意味、コーはタイ語のアルファベット の最初の字だから意訳して“ディビジョンA杯”。 タイのカップ戦はいろいろゴチャゴチャしてて、未だによくわ かってないんですが、「トワイ・コー」は昔々、まだリーグ戦 などもなく短期間のカップ戦トーナメントを色々やっていた頃 の国内最高グレードのカップだと認識しています。 なお“〜B杯”“〜C杯”もあり、2部や3部みたいな物と思って れば大きな間違いはないでしょう。 (今はリーグがあるのでそちらの1部、2部もあり、ややこしいです) スーパーカップもある意味正解ですが、去年から今年のタイ 国内サッカーのスケジュールはFAカップをやらなかったり となんだかめちゃくちゃになっています。 それでも王様から下賜された「トワイ・コー」だけは、毎年 なにか試合をして優勝者を決めないと不敬罪になりかねない ので、1試合だけでもリーグの1,2位のチームで争えばそ の勝者は 最上位レベルのカップを受けるに値するチームと 言えるからでしょう。 それから、タイで一番人気のイングランドサッカーのチャリ ティ・シールドに倣って「トワイ・コー」をこの時期にやっ たんだと思います。 ■タイの主なカップ戦 【キングスカップ】 タイ代表チームが出る国内最高イベント。 【クイーンズカップ】 クラブチームのカップ戦、ただし外国からの招待チーム があり、しばしば優勝するので「タイ国内最強」を決め るトーナメントと言えない。 【モーヴォーコーカップ】 皇太子杯。国内クラブと予選を通過した県代表チームなど で争う。近年、なぜか行われなくなった。 【タイFAカップ】 なぜか昔はなかった。上の皇太子杯がその役目を果たして いたのだろうか。 数年前、気が付いたらあった。それと入れ替えるように皇 太子杯はやらなくなってしまった。 【トワイ・コー】 “A級”杯。リーグがなかった時代の1部リーグのような もの。 【トワイ・コォー】 “B級”杯。リーグがなかった時代の2部リーグのような もの。 【トワイ・ンゴー】 “C級”杯。リーグがなかった時代の3部リーグのような もの。 【タイランドカップ】 県の対抗カップ戦。昔は1部のスター選手が数多く助っ人 に出ていた。 主なカップ戦以外にも、やたらといろいろなカップ戦があり、 数日から数週間をかけるものなどを1年の間にいろいろ散り ばめて、さらには国体もある。 リーグ戦も10年ほど前には「セミプロリーグ」(今のタイ リーグの始祖鳥のようなもの)という、あまり長期間でない リーグが既にあった。 さらにUリーグ(大学のリーグ)誕生以前は、大学のチーム にも所属する選手も少なくなく、毎年1月には「チュラ・タマ」 戦で盛り上がる。 高校生以下の大会は多すぎて割愛。 ■タイ選手の国内での移籍 実はタイ国内のクラブ間でも、スポットレンタルというのは 時々あります。既出のように多くのカップ戦があるんですが、 すべてのチームがすべてのカップ戦に出場しないわけで、不 出場のクラブからスター選手を借りてきて参加するクラブも あります。 短期の移籍というのはタイ人のライフスタイルというか、国 民性というか、そんなものによく合っていると思います。 田舎で農業をして、農閑期になったらバンコクに出てきてタ クシー運転手などで働き、また時期がくれば帰って農業をす るとか、高校までは出たんだけど、家庭の収入を補うために 何年かフルタイムで働き、その後また学業に復帰して上級 学校で学ぶという話はタイでよく聞きます。 ---- 不敬罪、とか短期の移籍、の下りが読んでいて興味深いですな。 うーむ、タイ・・と感じざるを得ないです。 この話を聞いた後、「一方、レッズの福田選手、鹿島の長谷川 選手などは日本社会の縮図といえるのです」とか言われたら、 思わず納得しそうだ。 それにしても、天皇杯とかキングスカップとか、王様系の大会 はカッコイイなぁ。ハサナル・ボルキア・トロフィー(東南ア ジアU21大会)も、実はブルネイの王様の名前だし。 ちゅーわけで、サッカーからもお国がらが見え隠れする情報を いただいた名無しさんに、再度お礼を申し上げます。 ...
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