チャーチル・ケミカル・ブラザーズ - インド - 2002年10月29日(火) AFCチャンピオンズリーグも3回戦へ。 ベトナムのSaigon Port(Cang Sai Gon)を破り、そして3回 戦でタイのOsotspaと対戦するChurchill Brothers。 そして、よく名前を目にするMohun BaganとEast Bengal。 全部インドのクラブチームなのであります。 タイのドゥシットはMohun Baganに在籍してたり、はたまた IFAシールドなるインドの大会に、ベトナムのNam Dinhが 参加したりと、インドのサッカーも気になっておったわけです。 そんななか、Soccer in South Asiaなる本を買ってみたので あります。この3つのチーム、調べて見るとナカナカ面白かっ たので一応紹介。 =========================================================== ■Mohun Bagan 設立は1889年と、19世紀! ホームはカルカッタ。 インドでは最も有名で、かつ歴史のあるクラブです。 また、インドでは初のAFC月間優秀クラブを受賞してます。 Mohun = Sweet、Bagan = Group という意味で、そのままだと甘いグループ・・と、なんだか 良くわからないのですが、多分、善意あふれる集団という意 味ではないかと。 ■East Bengal 設立は1924年で、アジア大会にも出ていたブティアが所属する チームであります。 ホームはこれまた、カルカッタ。 --- Mohun Bagan VS East Bengal --------- Mohun Baganは最初からサッカークラブとしてスタートした わけではなく、初めはinstitutionということですから、ど うも総合スポーツクラブとかそういうモンだったらしいです。 学校を落第したりした人は入団が許されず、 ムスリムの人々だったそうで 酒は厳禁だったとか。 ま、エリートの集団、の雰囲気があったらしいです。 East Bengalは、現在のバングラディッシュからカルカッタ に出稼ぎに来たサッカーファンが設立したそうで、いわゆる 伝統的にワーキングクラスのファンが多いとのこと。 Mohun Bagan = 昔から住んでいるカルカッタ住民の知識層 East Bengal = 東ベンガルから流れてくるワーキングクラス というサポの層の違いもあって、カルカッタダービーは過熱 気味だとか。(本には、セルティックVSレンジャーズの例え が書いてあります) ファンはお互いのチームに勝利すると、エビや魚(相手チー ムのシンボル)を食うそうですが、このへん、ヤクルトを飲 んだりするプロ野球ファンぽい感じもします。 ■Churchill Brothers なんだか若者なテクノ風な名前でありますが、そのへん実 は間違ってなかったりします。 設立は1988年で、ホームはゴア!です。 ゴアの2人のサッカー好きな兄弟、Churchill AlemoとJoaquim Alemo (2人とも、なんだか議会のお偉いさんで、経営者らしい)が 始めたそうで。 ゴアで始めて、ゴア以外からの選手を取ったクラブであり、 外国人選手を見ると、ジンバブエ・ナイジェリア・スーダン・ イラクとグッとくる国籍のメンバーが在籍とのこと (2001年の資料)。 監督もスコットランド人やウズベキスタン人を雇ったりと、 なかなかグローバルなクラブであります。 :Soccer in South Asia - Empires, Nation, Diaspora :Editors - Paul Dimeo and James Mills :Frank Cass社 :P17-34より要約 =========================================================== まぁ、サポートするチームが階級・・云々の話は、歴史とか その辺がワカランので、いまいちイメージしづらいんですが。 (農民チームと武士チーム、みたいなイメージしか湧かない 上に、頭の中の絵は白土三平風だったりする俺。) 上記の2つが伝統っぽいのに対して、Churchill Brothersは 若くイクぜ!という雰囲気がして面白いですな。 ゴアとベンガルのサッカーの歴史の違いもあるみたいで、あな どれんな、インド。AFCもこれからプッシュするらしいし。 南アジアへの浮気もこのへんで。。 ...
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