建築というのは、どこの国のどんな文化でも、
永遠を手に入れようとするものらしい。
でもそうすると、日本の木造建築は残りませんね、と、
今日おかんが、兄貴の大学の教授と懇談会で話したところ、
めちゃめちゃ感動する返事が返ってきた、それを書きますよ、
いいですか皆さん、心の準備は!!
確かにエジプトとかメソポタミアとか、
もし当時パソコンがあったとしても、
やっぱ結局残るのは石だし、
木なんてどんなに頑張ったって五千年は無理。
火事もあるし。日本の建物は歴史に残らない。
ヨーロッパの古い石造りの町並みには負ける。
そこに驚きの旧展開。いい? 準備はいい?
おい日本人、よーく聞いとけよ!!
その教授(藤沢彰先生)はこうおっしゃったのだ!!
「いや、伊勢神宮を御覧なさい」と。
あの建物は毎年毎年、同じものを部分部分取り替えて、
ずっと建て直し続けているんだとか。
「それはつまり、永遠を意味するんですよ」
さあみんな、京都で宮大工になろう。
日本人が生きてさえいれば、日本の建築は
永遠を手に入れられるんです。