トーキョー・ハッピーデイズ
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2000年11月01日(水)  結婚するって本当ですか?

<突然ですが、結婚することになりました。来年2月に披露パーティをします。>
 朝から美里のメールに驚かされた。
 美里といえば、学生の頃から独身主義だと公言していて、某大手出版社でファッション誌の編集をしている仕事命の女のはずだった。
 彼女に限って結婚なんてありえないと思っていた私にはまさに寝耳に水。一体どうしちゃったんだろう。
 その後ばたばたしているうちに忘れてしまったが、残業して一人になったところで思い出して電話してみた。
「久しぶりー。元気?」
 美里の声は明るい。
「ねー、結婚って、いつの間にそんな相手がいたの? びっくりしたよぉ」
「あはは、ごめん。さっき明子からもそれで怒られたよ」
 婚約者は取材で知り合ったアパレルの32歳のバイヤーなのだという。
 向こうが美里に一目惚れでアプローチしてきて、そのうち美里の方も本気になってしまったのだとか。
「あれだけ結婚しないって言ってたのに一番先に嫁に行くとはどういうこと?」
「ねー。ホント自分でも信じられない。まあ、そういう時機なのかなって思ってね」
「ふーん。そんなもんかな」
「そろそろ年貢の納め時ってゆうか」
「それ普通男の台詞だよ」
「そっか」
 美里に散々おのろけを聞かされた後、私は最後におめでとうを言って電話を切った。
 大学を卒業した後第一次ピークがあって、友達が何人か結婚した。
 当時私は社会に出たばかりで、結婚なんか到底先のことだと思っていた。
 今だって仕事が忙しいし、それなりに彼とはうまくいってるし、この生活を変えようなんて思わない。
 だけど、最後だと思っていた美里が結婚するとなると……。
 紺野くんのことは好きだし、まだしばらくつきあっていたいけど、結婚はどうかなあ。
 彼は私より一つ下だし、結婚なんてあと5年は考えないと思うんだよね。
 私、子どもは苦手だし、母親になってる自分が想像つかない。
 まして専業主婦なんて無理。親と同居、嫁姑問題……etc.
 ――やっぱり絶対向いてない。妻とか母とか。(・_・;)


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