ビー玉日記
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2006年01月27日(金)  隣の株

隣の席の方は、来月定年退職予定である。
去年、うちの部署に異動してきた。
会社で5本の指に入る富豪と有名である。
この仕事は恐らく彼にとって副業である。
彼の本職は、株の売買である。

一日何回かわからないが、部署で最も電話を受ける回数が多い。
明らかに株の関係者であることがわかっているので、近頃は誰も電話の相手に「お世話になっております」という決まり文句を言わない。
かなり通る声で、誰に憚ることなく「○○証券」とか具体的な名称をしゃべっている。
勤務時間中にここまで堂々と仕事以外のことに打ち込めるのはスゴイな、と心臓の弱い私などは尊敬してやまない。

去年、この方と一緒に地方に出張した時、空港の荷物検査で、ペットボトルにシャンプーを入れているのをチェックされていた。
そんなにシャンプーにこだわってたかだか二泊の出張に持ち歩いているのか、と関心したのだが、後で知った真相はそうではなかった。
ホテルに備え付けのボトルシャンプーをお持ち帰りになったのだ。
驚いたが、その真相を教えてくれた人が言うには、「そこまでしなきゃ金が貯まらないってことがよくわかるよ」とのことだった。
私はいわゆる「ザル」で持っているお金は片っ端から使ってしまうし、贅沢や楽が大好きである。
私のような人間には計り知れない世界があるということに驚いた。

最近、珍しくこの方がちょこちょこ会社を休むことがある。
私たちはそれがなぜなのかを知っている。
某社の影響で株の相場の乱高下があって大変お忙しいのである。
よく電話をかけてくる女性がいるのだが、先日私が電話を受けた時、背後が騒がしかった。
私のような素人が手を出してはいけない世界だとつくづく思う。

それにしても……。
私自身のモチベーションが下がるので二月が早く終わらないかな、と願う私は鬼だろうか。やれやれ。


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