| ビー玉日記 | きのう もくじ あした |
2005年07月31日(日) 今更マイブーム 昨日の昼間、TVでドラマ「女王の教室」のダイジェストをやっていた。 ああー。しまった。これはハマる。 久々にドラマを録画して見てしまった。(土曜夜の本編) 天海祐希演じる教師と、その受持ちクラスの子どもたちの話。 先生は実力至上主義で、成績が悪かったり歯向かうと、代表委員という名の雑用係に任命され、掃除当番も給食係も全て担当することになる。 ダンスも護身術も水泳も万能で、生徒のことは家族のことも含めて何でも(本当に何でも)知っている。 人の心理もお見通し。 気味が悪いくらいあまりにも完璧で弱点がない。 先生が現われただけで、晴れていた空が一瞬でかき曇る。 要領が悪くて正義感が強いためにどんどんクラス内で 孤立していく主人公の女の子の驚いたり怯える顔がまたうまくて、 なぜか楳津カズオの漫画の登場人物を想像してしまう。 日本テレビってこういうB級っぽい空気のドラマ、本当に大得意だよねー。 (以前安達祐美の「家なき子」をやっていた枠。) 実力主義で誰の目にも明らかなピラミッド構造にすることで、 子どもたちのエゴがむき出しになる。 自分を守るために平気でクラスメイトを裏切る。 誰も他人を信じなくなる。 良心に従って人をかばったりするとかえって目立って苛められる。 確かに、先生のやっていることは極端だし、イジメと見てもいいんだけど、言ってることは間違っていないな、と思う。 実際にこういう先生がいたとしても、法に訴えることなんかできないだろう。 だって正論だから。 問題があるのは子どもたち自身と保護者である親たちだ。 見てると「ああ、こういうことってあるよなあ」と納得してしまうことがある。 休み時間に女同士トイレに連れ立って行ったり。 クラスの中で仲良しグループがいくつかに分かれていたり。 昨日までは親友だったはずの友だちを突然無視したり苛めたりする。 (こんなの親友と言いませんが) 正直私自身思い当たることがあって(自分が被害者であったことよりも、人を傷つけた記憶の方が鮮明だ)、今考えても嫌なことをしたと思う。 登場人物の中で、クラスで一番成績が良いので本来は特権階級なのに、 先生に逆らって主人公の女の子を助けたために代表委員にされた女の子がいる。 冷静に物事を見ていて、基本的に事なかれ主義で情に溺れて面倒なことに首を突っ込んだりしない一方、自分が嫌だと思うことはせず、マイペースを貫く。 どっちかというと私は主人公よりはこのタイプに近いので、 ついその子の視点で見てしまう。 主人公が余計なことを言ったりすると 「黙っておけばいいのに」と舌打ちしたいような気分になる。 学校だけではなく会社生活にも当てはまることがあって、 なんだか非常に考えさせられるドラマだ。 世の中には裏切りという行為が存在すること。 本音と建前を使い分ける人間がいること。 本質を見抜いて、本当に信頼できる人間と信じてはいけない人間を判断することが必要だということ。 主人公は一連の出来事を通じて、世の中の法則を実戦で叩き込まれていく。 結局、周囲の人間に合わせて時には自分の信念を曲げて大きなものに抵抗しないようにするか、 何があろうと自分を貫けるように自分自身が強くなるか、 世の中生き抜いていくには二つに一つ、ってことだ。 そういう意味でこういうサバイバル教育もありだと思ったりして。 このクラスで鍛えられて信念を曲げずに生き残れたら、 もう向かうところ敵なしだね。 |
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