ビー玉日記
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2005年06月27日(月)  日本という国はどんな国?

『先生、日本のこと教えて―教科書が教えない社会科授業』(服部 剛著・扶桑社)。
本屋に行ったらこんな本を見つけたので買ってみた。
まだ途中までしか読んでいないけれど、長く疑問に思っていたことに答えが出つつあると感じている。
本当に過去の日本は悪い国だったのか、どうか。

最近、韓国との関係が再び妙な方向に向かっている。
政治的にも韓国の人たちの心情的にも反日感情が再び高まっているように見えるのに、なぜ日本ではCMに韓国のタレントが起用されたり韓流ブームが続いているんだろう。
日本って不思議な国だな。と思ってCMを眺めている。
ニュースで韓国とうまくいってないのを見ると、多少は時代背景を知っていても、そこまで目の敵にされなきゃならないのかな、と私はさすがにあまりいい気分はしないんだけど、みんながみんなそう感じるわけではないということだ。
日本人の片想いは続く。切ないねぇ。

そもそも日本人って(自分も含めて)自分の国に対しての愛着(正しくは愛国心というんだろうけど、根本的な感情として)が希薄な気がする。
自分の国なのに他人事というか、よその国みたいに見てるところがある。
それに、日本人であることにコンプレックスのようなネガティブな感情をもっている。
日本より外国に憧れや魅力を感じる人の方が多い。日本のここがスゴイ、ということを胸を張って言う人って少ない。
オリンピックをはじめ、サッカーやバレーボールの国際試合が妙に盛り上がるのは、公然と日本人として一体感を感じられるのが楽しいからなのかも。

日本人は恥ずかしがり屋で謙虚だから、と言えばまあそうなんだけど、他の国の人たちみたいに「私は○○人です」と堂々としたところが足りなくてひどく遠慮がちなのは政治家だけじゃなくてきっと私たち自身がそうなんだろう、とサミットとかのニュース映像を見ると感じる。

意外と日本人は敗戦の影響を引きずっていると思う。
終戦後に教科書を黒塗りにした時に過去の歴史を全て否定して、敗戦国として外国に遠慮し続けたから、日本人であることに誇りを持てないでいる。
日の丸や「君が代」が問題になるたびに、中国や韓国で反日感情が高まるたびに、自分の国が悪い国のように感じてしまっている。
韓国や中国から日本の歴史の教科書に問題があるとがんがん言われてるけど、ある意味遠慮しすぎてるんじゃないかという気もしている。
歴史に関しては日本特有のオブラートに包んだ曖昧な表現なんかしないで事実を客観的に書けばいい。
その事実がいいのか悪いのかを判断するのはそれを読む生徒自身だ。
たぶん韓国や中国では「日本はこの国を占領した侵略者」ということを一貫して教育しているのだろうけど、日本ではもっといろんな面から、なぜ日本は韓国を併合したりアメリカを相手に戦争をしなくてはならなくなったのか、ということを(誰かの感情とか思想とか余計な主観は一切入れず、偏らず公平に)実際の資料を提示して事実だけを教えるべきだろう。
ただ単に申し訳ながっているだけじゃなくて、時代背景、当時の事情、理由も知って、場合によってはそのことを説明して自分を正当化することも必要ではないか。
そうじゃなきゃ日本人として国の為に頑張って死んでいった人たちに申し訳がないんじゃないかな。


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