ビー玉日記
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2005年04月19日(火)  歴史の話

中国の反日デモ。
日本人もちゃんと考えないとダメだと思う。
つい対岸の火事みたいに見ちゃうんだけど、当事者なんで。
政府だけじゃなくて、日本国籍をもつ人みんなが、何が起こってるのか、なぜこんな問題がいまだに起こっているのかということを知らないといけないということ。

テレビもさー、デモの様子とか映すのはいいけど、ちゃんと背景を説明しないと。
知らないんだよ、みんな。
あの時代に何が起こったのか。日本人が他の国でやってきたこととか。
あんな映像ばかりだと、どうしたって「中国人はやりすぎ」とか「あんなに感情的にならなくてもねえ」という感想しかもてなくなっちゃう。

年月が流れて、戦争の時代に生きてきた人はどんどん減っていくし、私たちみたいに戦争、戦後、という言葉自体から遠くなってしまっている人間だけが生き残っていく。
このままだと風化していっちゃう。

たぶんほとんどの人が日本の歴史に興味ないと思う。
新撰組とか源氏とか平家とか、信長とか、そういう世界だけじゃなくて、ちゃんと今の国際情勢につながる近い過去のことも知っておかなきゃダメなんだよね。
愛国心とかそういうことを求めているのではなく、日本の国籍を持っている以上日本人なんだから、当然知っておくべきことをしらないと恥ずかしい。

私も学生の頃は、歴史の授業で近現代の部分は興味なかったし、面倒くさいとすら思っていた。
歴史という科目自体は好きでもね。つまんないじゃん、ハッキリ言って。
政治の世界の駆け引きとか、それぞれの国の損得計算とか、夢やロマンの世界じゃないし、時代が近いだけより現実味があるから。
よく言われているように、確かに授業では、近現代史になると残り日数が押してきて、「あとこのプリント読んでおいて」とか結構短縮されちゃうところはあった。
私はたまたま、中学の時の社会の先生たちに(おそらく日米安保の学生運動の時代の先生が多かった)教科書に控えめに載っている南京大虐殺とか日の丸・君が代問題、歴史教科書問題のことを教えてもらったけれど、そんな先生ばかりじゃないと思う。
先生はもちろん、人の親だったら自分の子どもにそういうことを話していかなくちゃ。
中国や韓国ではちゃんと過去に起こったことを勉強しているんだから、同じレベルで正しい理解をしないと、お互いの気持ちがすれ違っていってしまう一方。
風化させてはダメです。本当に。

ヨン様に夢中になる前に、海外でバカンスを過す前に、ちゃんと考えましょう。
韓国で日本の映画とか音楽などの文化交流が行われるようになったのはつい最近のこと。なぜ最近まで日本の映画や音楽がNGだったのか。
なぜサッカーやバレーボールで、国際試合になると韓国や中国が日本に対して敵対心を露にするのか。その度に問題が起きるのか。
いろんなことを知った上で他の国の人と話をしないと、本当に恥ずかしいと思う。

韓国や中国をはじめ、アジアの人たちは懐が深いんです。
過去のことを全て知った上で、許してくれている。
今は今、それはそれ、と割り切ってくれている。
傲慢な態度をとったり暴力をふるったり暴言を吐いたり、ひどいことをした後で、友だちが「もういいよ、あのことは」って笑って許してくれたようなもんです。
日本人はそのことをわかってそれなりの態度で接しないと、「なんだ、こいつ」って思われます。
日本だってアジアの国の一つなんだから。

やっぱり日本の国連の常任理事国入りは時期尚早なんじゃない。
ドイツみたいにちゃんと反省して誠意ある態度を国民全体が見せられるようにしてきてないから。
中国とか韓国に「日本もそろそろ入れてあげたら」って推薦されるようにならないといけないよね。


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