ビー玉日記
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2004年10月26日(火)  緊張

昨日、役員会議で報告して、久々に緊張してしまった。
なんだか喉が詰まるようで声を出すのがつらかった。
はー。私ってば緊張しい。

数日前、学生オーケストラの夢を見た。
「カルメン」の本番の夢。
口から心臓を吐き出しそうなほど、緊張していた。
同じパートの仲間と何事かしゃべっていたけどその内容は思い出せず、ただその緊張した感じだけ抱えたまま目が覚めた。

確かに、あの時は緊張したなあ。
自分ではしてないつもりだったけど、初舞台の1年生の緊張が飛び火して、曲中に出番を待つ間に一緒になって死ぬほど緊張してしまったのだった。
考えてみたら、緊張しないはずがない。
私の担当はタンバリンで、「カルメン」ではかなり重要な楽器。
技術的にも私には高難度な技もあって、その成功率も必ずしも100%とはいかなかった。
打楽器の私にとっては、大騒ぎしている中で更に盛り上げるために飛び込むように入るよりも、音の小さい楽器と静かに演奏する方がつらかった。
そもそもソロ要素が高い曲で、木管も金管も軒並み緊張していた。
舞台に漂う緊張感に完全に呑まれてしまった。
結果的に演奏はうまくいったからよかったけど。

緊張している時としていない時の差は激しかった。
最初に記憶が飛ぶほど緊張した後、山を越えてすっかりリラックスしてしまってひどく冷静にステージの上を観察したりしていたものだ。
リラックスモードに入った自分って怖いものなしだった気がする。
打楽器は時にほんの少しのミスでその曲を台無しにできてしまうパートだ。
嘘か真か交響曲の一発のシンバルを失敗して自殺した人がいる、なんて話もあるくらい、一発入魂、一瞬が勝負の仕事をしなくてはいけない。
今となってみると、「よくあの曲であんな楽器やったよなあ」と自分でもつくづく恐れを知らぬわが身が怖くなる。
あの度胸、今の私にはもうないな。
どんな時でも常に緊張せずにあの状態(リラックスモード)に至ることができたら最高なんだけどなぁー。


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