ビー玉日記
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2004年06月07日(月)  財布の紐VS音楽

不況だとか経営不振だとかになると、組織は無駄を省こうと躍起になる。
景気のいい時には気にもとめなかったことに目くじらを立てて、無駄だと言う。
会社で「無駄を省け、投資は控えろ」とうるさく言われ続けて「財布の紐を固く締めても出すとこ出さなきゃ入ってこないよ」と舌打ちしていたら、いずこも同じ、というよりもっと現実的に厳しい立場に立たされようとしている人たちがいた。


学生の頃にお世話になったプロの楽器奏者の先生がいる。
今でも時々コンサートに誘っていただいている。
以前はフリーランスで活動されていたが、今は都響(東京都交響楽団)に所属している。
今週お誘いのお手紙をいただいたコンサートは、都響というオーケストラを守るためのコンサートだった。

景気が悪くなると、スポーツとか音楽とか、お金を稼ぐことに直接関係のないようなところにしわ寄せが来る。
会社所属のバレーボール部の廃部とか、オリンピックに出るのに練習するための場所もお金もないとか。
確かに、スポーツや音楽で空腹は満たされない。
だけど、スポーツを見て一生懸命応援して、ドキドキしたり笑ったり怒ったり喜んだり、とか。
好きな歌やきれいなメロディを聴いてリラックスしたり励まされたり、とか。
そういうのって生きていく上で必要なことじゃないかと私は信じる。
日々ちゃんと食事とってても、ビタミン剤飲んだりするでしょ。
そういうもんだよ。絶対。

景気が悪い時だからこそ大切なものを守る努力をしなきゃいけないんだろうな。
もっと気軽に足を向けるようにしないとね。


都響ジャーナル


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