ビー玉日記 | きのう もくじ あした |
2004年03月07日(日) 春は戦いの季節か 高校の同窓会からの手紙が実家から転送されてきた。 同窓会からは年に1度か2度、学校の近況やら同窓会の報告なんかを知らせる手紙をもらう。 封筒に「特別なお知らせ在中」とあるのがいつもと違っていたが、まあ大して特別でもなかろうと思いながら中を開けた。 中にあったのは、同窓会と学校の理事長の戦いの報告とその経緯年表と会則と事業計画案(!)、弁護士の解説文、これら現況報告への返信はがきだった。 たしかにちょっと変わっている。 私の通っていた高校は、元々女学校で、その後何度か名前を変えて現在の共学高校になった。(らしい。これらの文書によると) 現在の学校名は比較的最近変わったものらしいと知ったのは、在学中に何かの事情でタクシーで学校に向かった時、運転手さんに場所を説明したら「ああ、○○女子高校ね」と言われた時だった。 学校の購買部は同窓会のお姉様方が運営しておられ(間違っても"おばさん"などと言ってはいけないオーラ発しまくりの、はりきってプードル連れてそうな先輩方だった)、今でも強烈に覚えているのは、金縁のメガネをかけ赤い口紅を塗った"いかにも"という感じの方の長い爪が濃い紫のマニキュアで塗られていたこと。 確かその方は当時同窓会を仕切られていて、私たちの卒業式でも同窓会代表挨拶で「あなた方は今日から○○会の一員です!」と高らかに宣言をされていたのはその方であったように思う。 「○○会=そのお姉様」だった私たちからすると、同窓会のその発言は「げー、マジでぇ?」ってなもんだった。 他の学校がどうだか知らないけど、この学校の同窓会と学校の関係というのはかなり密で、おそらくこれは元女子高特有のものなんだろう。 私なんかはどうしてもその当時はまってた漫画で、松苗あけみの「純情クレージーフルーツ」の世界を当てはめて考えてしまう。 共学クラスはまた違うけど、女子クラスの方はあの漫画の世界の空気が漂っていた。 とにかく一風変わった学校なので、学校の話をしだすと長くなる。それはまた別のところでするとして、問題はその手紙だ。 現在の理事長は割と若い方のようだ。 同窓会側は自分たちの正当性を主張する一方だが、理事長は学校経営上同窓会の古い体質を一新したいらしいのがこれらの文書から読み取れる。 これを読んでこんなとこに書いてる私も相当暇人だが、同窓会の関係者も結構お時間に余裕が……(自主規制)。 まあでも彼女たちはこれが生きがいなんだろうから頑張ればいいと思うんだけど、それにしても結構お金使ってるなー。 これは確かに理事長も改革しようとするわけだ。 ただでさえ私立学校は今後更に経営が厳しくなるわけだから、生徒を集めるためにも学費以外のところで余計なお金をなるべく徴収したくないだろうしね。 大学のサークルのOB会なんかもそうだけど、これからはOB・OG会とか同窓会なんてものを運営していくのはどんどん厳しくなっていくと思う。 私たちより下の世代には、かつての古巣の面倒をみようなんて奇特な人はそうそういないし、自分が今生きていくのに精一杯なので過去のことを大切にしていこうという余裕はない。 私だってそういう会費払ったことない。実際面倒だし。 例えば、その学校の今いる生徒で何かの怪我とか病気で多額のお金が必要だから寄付をお願いします、とか言われたら協力するかもしれないけど。 それにしても、文章の向こうからあのおば……いえ、お姉様の鼻息が聞こえるようで、まあちょっと落ち着いて、となだめたくなった。 弁護士さんが文書で法的な権利などをわかりやすく説明してくれているが(きっとすごくバカバカしいと思ってるだろうけど。でもこの費用はどこで出してるんだ?)、その最後はこう締めくくられている。 「いずれにせよ、生徒が不利益を被ることのないように配慮した大人の議論が必要です」 弁護士さんの言いたいことは、この言葉に集約されているんじゃないのかい? |
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