ビー玉日記
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2003年11月24日(月)  入れ替わったコインの謎

昨日、財布から500円玉を出そうとして、奇妙なことに気がついた。
見覚えのない銀色のコインが入っている。
取り出してみると、ゲーセンのコインゲームで見るような、何かの文字だけが入ったコインだ。
このところ品行方正な私は(単に怠惰なだけだが)、ゲーセンにも出入りしてないし、人からそういうものをもらった覚えもない。

土曜日は小銭に恵まれない日だった。
バスに乗ろうとして1万円しかなかったのでバスカードを買おうとしたら、「つり銭がないのでとりあえずそのまま乗ってくれ」と言われてサービス乗車してしまい(ラッキーというより、これはこれで大変恥ずかしいものである)、帰りに営業所でバスカードを購入した。
そして電車に乗る時、券売機で1000円札から切符を購入して、ようやく小銭を手に入れたんだった。

間違いない。
他にお金を使っていないので、あの時券売機から出てきたお釣りにこれが混ざっていたんだ。

500円だまされたとか、損した、とかそういう気持ちよりも、これって私だけなんだろうか、という疑問の方が先にたった。
私はたった500円で済んでも、このコインがいっぱい使われてるんだとしたら、電車を経営してる方はもっと損害を受けてることになる。
ただでさえ運賃安いのに気の毒な話だなあ、と思って、買い物帰りに近所の派出所で事情を話してみた。

お巡りさんが駅に電話をして、事情を話した結果、駅の方が被害届を出すことになって、別にお金はいらないって言ったんだけど、そのコインと交換に500円をくれた。
かえって悪かったかも……。

お巡りさんの話だと、人が人を騙す時は詐欺罪なんだけど、機械が人を騙す場合の法律っていうのはないらしい。
要するに法律的には、偽コインに騙されちゃった機械も悪いし、機械から出てきたものがお金じゃないことに気づかない方も悪い、ってことなんだろうね。
それにしても、いまだにこんなセコイことしてお金をちょろまかしてる人がいるってことが驚きだねー。


「一人暮らしなの? 戸締りしっかりね」
と送り出してくれたお巡りさんの言葉が久々に心強かった。


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