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2003年08月09日(土) マリア像が語ること 明日長崎に行くんだけど、今日は長崎に原爆が落とされた日。 私の曽祖父は長崎の職場に働きに行って亡くなったそうで、一応今日が命日ということになっている。 一応、というのは、遺体も見つかっていないし、実際その瞬間にどこでどうしていたのかも、その後どうなったのかもわからないからだ。 市電に乗っていたのではないか、とも言われているけれど、あくまで推測にすぎない。 たくさんの人がそんな風に行方不明になったままであること自体、今の世の中からすると大変なことだと思う。 広島は残念ながら行ったことがないので比べようがないけれど、長崎はキリスト教思想の空気がなんとなく感じられる場所。 浦上天主堂は、当時全焼してしまったので、今あるのは再建されたものだけど、歴史やその体験の重みからなのか、そこにある空気からは信者でない私でも圧倒的な何かを感じる。 以前、小澤征爾が浦上天主堂で「G線上のアリア」とマーラーの「復活」を指揮したのをテレビで見て感動したのも、世界の小澤もすごいけど、やっぱり場所柄というのがある。 廃墟となった教会跡で見つかった木製のマリア像が無言で何かを語っている。 そういうことを、世界の政治家や軍人たちは核兵器の保有や開発を議論する前に感じるべきだ。 ■The Madonna of Nagasaki 1945年8月9日11時2分。 これが最後の核兵器使用となりますように。 |
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