ビー玉日記
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2003年08月01日(金)  ついに8月

もう8月か……。
あまりにも時が経つのが早すぎてついていけない。
梅雨明けもしないままだし、ついていけていないのはどうやら私だけじゃなさそうだ。

初盆の催しのために私にしては珍しくお盆の最中にお休みをとるわけだが(去年もお盆に休んだけど、これは人に合わせた結果であり、基本的にはオフシーズン派)、休もうと休まなかろうと、8月というとなんだか「夏休み」って感じがする。

夏休みは大好きだ。(休みがキライな人はいないと思うけど)
子供の頃は、夏休みは永遠にも思える楽しい日々だった。
私の昔の記憶の大半はほぼ夏休みの出来事でできている。

住んでいたマンションや団地でケイドロしたり、
自転車で遠くの公園まで行ったり、
駄菓子屋さんでお菓子を調達したり(コーラ味の手作り水飴が大好きだった)、
学校のプールに行ってふざけすぎてプールサイドに正座させられたり(何やってたんだろ?)、
友達の恋のお手伝いをする作戦を考えたり、
夕立に降られて濡れ鼠になって帰ったり、
「夕焼け小焼け」の音を無視して遊んで門限に遅れて母に叱られたり、
盆踊りの屋台でかき氷を食べて舌を真っ赤に染めたり。

海で思い切り焼いてしばらく体中がひりひりしてたことや、おぼれかけてる弟のSOSをカンチガイして笑って手を振り返したこと。
親戚のおねえちゃんについて回って家ではできない夜更かしをしたこと。
暑い中、どこかを母と弟と長いこと歩き回ったこと。
冒険小説をどきどきしながら何時間も読みふけったこと。
おじいちゃんと大きな縁台に寝転んで星空を見たこと。
おじいちゃんが熱を出した弟のために、ビーチボールを割って氷嚢に改造したこと。
おばあちゃんと川で魚や蟹をとったこと。
田舎に行くと振舞われる三ツ矢サイダーがおいしかったこと。

思い出しはじめると夏の思い出は、手品の万国旗みたいに後から後から出てくる。

夏の記憶は、思い出すと楽しい。
けど、ちょっぴり切ない。
どんなにやり直したいと思っても、もう戻ってはこないから。


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