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2002年10月06日(日) 私的ホラー −『雨夜に見る夢』考 『雨夜に見る夢』の感想をいただいて、自分でももう一度久しぶりに読みかえしてみた。 テーマが「水」でホラー短編というお題があって、初めて書いたホラーだ。 これまた一年前の話になる。 こっちは逆になぜか「ほんの少し前のこと」って気がしてたから不思議だ。 そっか。もう一年も経ってたんだ。 私が怖いと思うものをあの時の私なりに書いてみたもの。 恐怖の感じ方、というのは人によって違うんだと思うけど、いわゆる「怪談」系のものが私は怖いと感じる。 「耳なし芳一」とか「雨月物語」の日本の怪談、ヒッチコック、エドガー・アラン・ポー、スティーブン・キング、など。 ホラー映画とかにありがちな、急に霊とか殺人鬼とか何かが現われて驚かされるとか、グロテスクに血とか内臓が出てくる、とかいう直接的に与えられる恐怖は、確かに怖いんだけど、結局その場限りのものだ。 「後になって考えてみたら怖かった」とか「想像したら恐ろしい」とか、即効性よりじんわり効いてくる遅効性の恐怖の方が、はるかに怖い。 じゃあ一体遅効性の恐怖の原因はなんなのか、と考えると、行きつくところは「人間が持っている負の心」。 この話で言えば、主人公が感じている罪悪感。 自分の生命の危機という事態に遭遇すれば誰であれ無意識にしてしまう、生存本能とも言うべき行動で、結果的に誰かを死なせてしまったら。 しかもそれ以前からその人に嫉妬や憎悪を感じていたら。 誰にでもあり得ること。だから怖い。 それと、子供。 自分がコドモの頃を思い返してもそうだけど、無知(というより無自覚?)であるってことは恐怖。 平気で残酷なことができるし、それに対して後悔することもない。 親戚の子が、飼っていた子犬と一緒にお風呂に入っていて溺死させてしまったが(たぶんぬいぐるみの感覚だったんだろう)、彼女には「死」の意味がわかっていないから埋葬していてもなんとも思っていないようだった、という話を聞いた。 最近じゃ20代にもそのまま大きくなってしまった人たち(キレて殺人タイプ)もいるんだけど……。 妊娠っていうのも、医学でどう説明されようが、やっぱりどこかはかり知れないものがあって、コワイ。 そういう恐怖はエイリアン映画なんかでよくある。 これは本当にユミの復讐なのか。 それとも罪悪感がああいうカタチで現われているだけなのか。 それは本当にわからない。 主人公は生まれてくるコドモを無条件に愛することはできないだろう。特に女の子だったら。 そんなことを考えるとますます恐ろしくなる。 そんな話だ。 書いた時にはそこまで深く考えてなかったけど、大筋はそんなことを考えていた。 他のものは感覚で書くことが多いので、珍しく計算をして書いたものとも言える。 芸術の秋っぽく思考してみた。 |
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