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下巻だよ - 2003年11月15日(土)

梅香と只見に行ったタイミング以降、かなり忙しかったが、本日で片が付いた。と言っても、別にこれで仕事が終わるわけじゃないが。

ところで、この只見ツアー以来、私は河井継之助に興味を持って、司馬遼太郎の「峠」を読んでいる。幕末の怪傑だが、私はこの河井継之助のことは知らなかった。梅香が運転している時に助手席で見ていた只見川流域地図の流域に河井継之助記念館と言うのがあり(寄らなかったが)、何でこんな人里離れたところにこんな記念館があるんだろう、などと地図を見ながら思った。この辺出身なのだろうか、と思ったら、実際はこの辺で息絶えたらしい。もともとは長岡藩の家老だったが、北越戦争で官軍に敗退し、会津へ向かって会津藩と合流し、再起を図ろうと移動中に没したとのことだ。といっても小説はここまで読み進んでおらず、そろそろ下巻である。

という訳で、下巻を買いに行った。下巻は文庫コーナーにあった。打ってつけと言わんばかりに、下巻しか無かった。

上巻は700ページほどあるが、下巻は妙に薄い。何だ、随分プロポーションが悪いな、と思った。しかも帯には「読みやすくなりました」などと書いてあり、字が大きくなったと紹介がされている。ここでも私は気付かなかった。何だ、字が大きくなっても厚さは変わらない仕組になっているのか?と思ったりした。そんな訳ねえってのに。

要は今まで上下巻だったものが、新装版で上中下の三巻立てになったのである。

って迷惑だよ。おい、俺はかつてのバージョンの上巻を買ってしまったんだ。何か?中巻と下巻を買えというのか?冗談じゃないぜ。

と思って、当然買わなかった。代わりに、最近出始めた沢木耕太郎の全集の一冊を買った。買わなくてもいいというのに。

私は沢木耕太郎に傾倒しているというわけじゃないのだが、学生時代は結構好きで読んでいた。彼はいくつかのテーマでノンフィクションを書いている(小説も書いている)が、その中で私が好きなのは沢木耕太郎が若い時に良く書いていた社会モノで、最も好きなのが地の漂流者たちである、と言うのはここで何度も述べている気がする。今日買ったのは社会モノ短編を収録したものである。ハッキリ言ってここに収められている短編は殆ど持っている本に入っているのだが、まあ改めて読もうかなと思って買った。「峠」下巻も買えなかったことだし。まあ買おうと思えば買えたが(三巻立ての下巻)。

峠の下巻を買えるまで、この沢木耕太郎の短編集で繋ぐとしよう。


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