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グスタフ マーラー ユーゲント オーケストラ - 2003年04月06日(日) 水揚げマグロ状態だった昨日の私であるが、そんな昨日(正確には本日昨深夜)、今度諏訪内晶子のコンサートに一緒に行く予定のNさんからメールが来た。Nさん曰く、「朝日新聞の3日の夕刊に、私達が聞きに行く『グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ』のことが大きな記事になっていました。」とのことで、早速3日の夕刊をチェックしてみた。 大きな記事と言うより完全に特集記事で、一面の内半面を割いた構成だった(もう半面は広告)。 何しろクラシックを聴くようになったのはここ1年であり、しかもそれ以来貪欲にクラシックのCDを買うとか関連本を読み漁るとか、果てはコンサートに行くなんてこともそれ程無かったため、今回諏訪内晶子が共演するこのグスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ、略してGMJOが何者なのか、知識も無ければ興味もあまり無かった。 記事によると、GMJOは1986年、ベルリン・フィル音楽監督であるクラウディオ・アバドの提唱によって結成されたオーケストラで、構成員は26歳以下のプロ手前の音楽家達であるそうだ。プロではなくて、今後プロになる音楽家の集団で、この後ウィーン・フィルやベルリン・フィルなど、欧州の名門に就職していく若者の集団であるらしい。 彼らはすぐにでも欧州一流の楽団でプロとして演奏する力量を蓄えているだけに、その演奏は恐らく私が聴いたらプロとしか思えない代物であると思うのだが、記事には今回指揮をするブーレーズのコメントとして「彼らは、学生として音楽を吸収できる最後の時間を生きている。一緒に演奏するのは楽しいし、貴重な経験だよ。だって、プロになっても新鮮であり続けることは難しいからね。」と言っている。 早稲オケのコンサートを聴いている時、その力量に素人の私は驚かされる。と同時に、彼らがこのオーケストラに、今の自分の全てを賭していると言う気合を感じる。大学の雰囲気もあると思うが、彼らの真剣さは見ているだけで清々しさを覚えるほどだ。別にこれで食っているわけでもないのに、何でこんなに突き詰めるのか、恐らく物事を真剣にやっているときの素晴らしさを理解したことが無ければ、まず理解できない世界に彼らは生きている。 GMJOが、その演奏を以って私に何を感じさせてくれるのか、それは全く分からないんだけど、早稲オケとか他のプロのオーケストラとは異なる、何か違う世界を感じさせてくれるのだろうか... って、音楽聴きに行くんだろうが、俺は。 -
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