びば蜘蛛日記。
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蜘蛛日記

2002年04月17日(水) 団マチSSをCさんへ。

<<never ever



「人間は」

そのひとはいつも唐突に難しいことを言い出すが、

「正面に立たれると強く警戒してしまう。だから」

敢えていえば今日の話はわかりやすく、

「話を聞いて欲しいときは、斜め前か、いっそのこと、横に立つ」

そしてあたしの横に立ち、彼を見上げたあたしの眼を覗いて、

微笑った。

「話って、それ?」
それだけ。

あとはもう何も言わずに、そのひとはあたしに寄りかかって眠ろうとする。

「重いよ、団長…」
とか言いながらあたしは、肩にひっついてるそれを引きずってソファまで歩いて、
悔しいのだけど確かに、
正面からこれをやられたら、あたしは硬直していただろうなどと考える。

そのひとはいつも唐突に難しいことを言うひとだけれど、
あたしにとっては唯一の、
そう、永遠に唯一のひとである。

だからそのひとが少しでも笑ってくれるなら、

「よいしょ…」
あたしは仕事も飯も忘れて、ソファで時間を過ごしてしまうのだ。

あたしの生きる意味なんてものがあるとして、

それはココにしか無いと思うので

…ある。


<<never ever 2

クロロとマチは肩を寄せ合ってソファで眼を閉じている。
その場所がどこであるかとか、その日が何年の何月何日であるかとか、
すべて忘れて一組の男女として、静けさの中にいる。

「あたしは何も持ってないよ」
マチは思い出したようにささやいた。
クロロは物憂そうにうなずく。
「もしもあたしに差し出せるものがあるとしたらね」

この命と、変わらぬこの思い。

そう、あのときから変わらない思い。
初めて出会った、ときから。

「そして、もしも」
身体を動かしてクロロを見る。
「もしもたった一つだけ、願いが叶うなら」
あとの言葉は声には出さなかった。


あの声がもう一度聞きたい。
あの顔がもう一度みたい。
あたしを瓦礫の底から見つけ出した、
あのときのあなたにもう一度会いたい。

この思いはこれからも永遠に、変わらない。


>>
あぁっオチがないっ(><)
「ほんの少しでも笑ってくれるなら
まだココに生きる意味もあるよね
ほんの少しでも求めてくれるなら
まだココに生きる事許されるかな

もしもたったひとつだけ願いが叶うなら
君は何を願う
もしも君に差し出せるものがあるとすれば
変わらぬ確かな思い」
という歌詞のイメージで。でも団マチで考えるとこの歌詞悲しいよぉぉぉっ。


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緋斗

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