びば蜘蛛日記。
蜘蛛好きの
蜘蛛好きによる
蜘蛛好きのための
蜘蛛日記

2002年03月27日(水) 明日から卒業旅行

富士急ハイランド。


フェイタンとマチのSSがごみ箱(パソの)から出てきました。
何書いてたんだ緋斗。
途中から始まり途中で終わる。
しかも前書いたことあるかも。これ。日記に。
ミニフェイタンとマチが何かを見てショックを受けたあと。



あたしたちはただ、信じたくなかっただけ。

「あたしたち」をつないでいるものが、こんなにも脆いたった一本の線だということを。

ただ、信じたくなかったのだ。
人を傷つけることも
自らが傷つくことも
何も痛くなんかないのに
ここにあるものが
あたしたちがイルということが
こんなにも脆い現実であるということを、信じたくなかっただけ。

どうやって、どうやって貴方は現実を見つけたの?







ねぇ、どうやって…?







======
ていうのと。
======

気づくとマチは動いていなかった。
時折細い肩が揺れる。
「何で泣いているか」
「泣いてないよ」
マチの背中が言った。
明らかに涙ぐんでいる声に、無性に腹が立って、肩をぐい、とつかんで振り向かせた。
目に涙を浮かべて、いっぱい浮かべて、ひとしずくもこぼさないで小刻みに震えていた。

「泣いて、ないよ。…痛いから、涙が、出てるだけ」

「…イタイ?」

***
フェイタンは不思議な顔をした。
あたしだって不思議だ。
でもそうなの、生体反応ってやつで、涙が止まらないのは、痛いから。
ちぎれるみたいに、痛いから。
「あたしたちの力が
こんなに簡単に人を壊せるのに」
マチは唇をわななかせる。
「あたしたちは、壊すものすら持ってないんだ」

捨てられた命、捨てるように生かされた命。名前はどこで拾ってきたの。あるのは指紋と、どこかの誰かに似ているはずの、この顔と。

惜しいものは何もない。
何もないはずなのに、
「フェイタンが泣いてると、痛いんだ」
こらえていたしずくが、一筋の道を作って流れ落ちた。

二人のそばには一人の老人が事切れている。
富を遊び尽くして、脂と欲の塊になった人間。
最後のさいごまで生きようとしていた。
生れ落ちたことに、欠片の後悔すらなく―――――

フェイタンは、ようやく自分の頬をぬぐった。
そうするのが一番早いと思った。



何の話やら。

友人に進められて鮎じゃなくてアユを聴いてみる。
とりあえずnever everが旅団ぽくてね(逃)
でもevolutionはよかったです。


 < きのう  もくじ  あした>


緋斗

My追加