蹴文修記

2006年12月16日(土) 浦和レッズ×アビスパ福岡

延長までもつれ込んで、浦和大苦戦、
J2陥落が決まってしまった福岡善戦。

と思うでしょうが、大きな間違いです。

圧倒的に試合を支配していたのは浦和で、
福岡は手のひらの上で踊らされていただけ。

ただ、主力数人が抜け、優勝騒ぎで疲れて
いた浦和が試合を決め切れなかっただけで、
福岡には得点するチャンスはあったけど、
勝つチャンスは皆無でしたわ。

まあ、テレビで観ていただけだけどね。
猫がさ、息絶える寸前の蝉を転がして
遊んでいるのか、楽しんでいるのか、
そんな感じがした。

福岡にしても、全身全霊、つらかった今シーズンの
最後に、サポーターに少しでもいいところを見せて、
少しでも先に進もうとの気概があれば違ったのだろう
けれど、入れ替え戦と同じく、何がなんでも勝つんだ
ってのがプレーに表れていなかった。

それでも選手は一生懸命やっているんだろうな。
でも、全力で勝ちにいくことを忘れているんじゃないか。

チャンスとなれば、相手選手が倒れていようが相手
サポーターに罵倒されようが、点を取りにいくんじゃ
ないだろうか。あの古賀のプレーにはがっかり。

確かにゴール前の混戦で相手選手が倒れたさ。
でも笛は吹かれず、大きく自分のところに蹴り出された
ボールを、絶好のチャンスでありながらもプレーを切る
ことはなかろうて。

シーズン中の、自分たちの立場に余裕があるときなら
フェアプレーとして賞賛されるかもしれないけれど。
自分たちは、ひとつでも勝つことで、1点でも取ることで
サポーターの信頼を回復していかなきゃいけないんだから。

危険なプレーであれば、審判が止めてくれるんだから。
信用置けないのが玉に瑕ではあるが…。

う〜ん、そのプレーを見て、こりゃ浦和に勝てるわけは
ないな、と感じた。延長に行っても2点取られて終わり
だな、と。実際には3点取られたけど…。

勝つこと、相手を尊敬すること、フェアプレー。
すべてを達成するのは難しい。
僕が相手サポーターなら、プレー止めろってもちろん怒る。
味方ならなぜそんなことで止めるんだ、って怒る。

でも今の福岡に必要なことは、善戦、じゃなくて1点、
勝利、だろうと切に思う。

なんというか、松田さんがJ2で作り上げてきた若くて
躍動感あるサッカーを、壊されてしまった怒りもあるの
かもしれない。

間違ってるかな?


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