蹴文修記

2003年03月17日(月) WBA×チェルシー

またまたプレミア礼讃になってしまうけれど、
サッカーの王道ってのがあるとしたら、
それは絶対にプレミアリーグだ。

今や世界最高峰のリーグと呼ばれるリーガエスパニョーラ。
そこには最高級のファンタスティックなサッカーが存在する。
かつては世界最強と言われたイタリアセリエA。
あくまでも勝ち点を追求するサッカーが存在する。

サッカーの母国であるイングランドのプレミアリーグ。
ここでは誇りを持ったプレーヤー達がボールを追いかけている。
技術的にはスペインの足元にも及ばない。
戦術的にはイタリアの方がはるかに高いレベルだろう。

しかし人間がボールを最も遠くに飛ばせる方法は蹴ること。
少しでも前に進み相手の侵攻を止めボールを奪う。
そして相手より多くゴールを決めて勝ちを得る。
サッカーの本質的なものが一番感じられるのがプレミアだ。

そんなことをまたもこの週末のフルアム×サザンプトン戦、
WBA×チェルシー戦を観ながら思ってしまった。

稲本属するフルアム戦の結果はスポーツニュースで少しだけ
伝えられたけど、本当にびっくりする結末だった。
GKが試合最後のCKとかに攻め上がってくることはあるけど、
あんなに決定的なチャンスを作ってしまうのは初めて見た。
イナ好きには残念な結果だったろうけど、僕的にはすごく
衝撃的な映像だった。
GKが視界に入った時、誰?違うチーム?観客?とか思って
しまったくらいだから、守るフルアムも棒立ちだよね。

で、翌日のWBA×チェルシー戦。
いつものように立ち上がりから相手にお付き合いサッカーを
展開してしまうチェルシー。ラニエリ監督は就任100試合め
のプレゼントとして普段は見せない343の攻撃的布陣を用いた。
でもグジョンセンがダメダメで機能せず(って言うか今まで
試合終盤に3トップにして成功した試しなし)、WBAは
調子悪いのそのままで全然見せ場もない試合だった。

ちなみに3トップはゾラ・グジョンセン・ハッセルバインク。
3バックはガラス・テリー・メルヒオット。
中盤はルソー・ランパード・モリス・スタニッチ。
ゾラとルソー、モリス以外は現代表メンバーですね。
テリーはまだイングランド若造チームだけど。

このチームでどんな試合を見せてくれるのかワクワクしてた。
が、前半はいつものチェルシーだったよ、まったく。。。
それでもセットプレーからスタニッチが押し込み先制。
後半にはゾラの芸術的なゴールで突き放すという理想的な展開。
なんとか実力差だけで勝ったって感じですかね。

そんなあんまり面白くない試合でも、プレミアリーグは
素晴らしいと思ってしまう僕はかなりイカれてるのかもしれない。
でもなんと言うか、試合のテンポや運び方が性にあっている。
イタリアの間延びした試合は我慢ならないし、スペインのは
華々しすぎる、僕には。

ぜひ、イングランドサッカーをみんなにも観てほしい。
でもそれはユナイテッドやアーセナルじゃないよ。
下位チームや一部リーグの方がより王道を感じられるよ。
チェルシーにヒデが来るかも。。。うれしいけど、変に人気が
上がってしまうのは嫌だな。試合たくさん見れるだろうからいいけど。


                                       


 < 過去  INDEX  未来 >


しゅう [HOMEPAGE]

My追加