蹴文修記

2003年02月03日(月) COLUMBIA

大きな話になってしまうけど、アメリカのスペースシャトル・
コロンビアが昨日墜落しました。歴史上で2度目の出来事。

僕らが小さい頃、宇宙旅行って架空の世界の夢で。。。
でも2000年を超える頃には実現されているであろう世界だった。
映画の世界でも2010年には宇宙ステーションが出来ていて、
火星にだって人が移り住もうかという時代になっていたはずだった。

でもやはり現実は厳しく、人類はやはり地球上だけで生きるべき
生物なのか、などとも思ってしまう。

昔から人間は様々な挑戦を経て今の文明的生活を築いてきた。
自転車を初めて作った人のことは知らないけど、ブレーキもなく
危険な乗り物だったろう。車もしかり、スピードと安全性のバランス
を取って、また公害との折り合いもつけながら現在まで発達している。

でも未だに自動車事故で命を落とす人は後を絶たない。自転車でさえ。
しかしながら大部分の人は、先人たちの犠牲の下、より安全な生活を
手に入れている。川がきれいになったのも、一度汚れたからであり、
失敗から学ぶことが出来なければ、人間は先に進めない。

この先、人間はどこまで進んでいくんだろう。
おそらく僕たちはその寿命の中でほんの一部しか体験できないわけだが。
宇宙旅行が出来る時代が本当に来るのだろうか。それまで地球は
無事でいられるのだろうか。人間同士がいがみ合い地球を破滅に
導いてしまうことはないのだろうか。

閑話休題

アメリカって国は、先駆者を褒め称える国であり、その精神を持たなければ
国を維持して行けない。なぜなら彼らの歴史は浅く、国としてのIDは
短期間で創り上げたもので、それはフロンティアスピリットと呼ばれるもの。
自分たちの住む土地は自分たちで手に入れ開拓してきた。
またそれを脅かすものは力をもって排除する。

でもそれは日本人にとって理解し難いもの。
地球規模でアメリカの立場を考え、自分達のルールを世界に広める
ためには武力をも辞さない姿勢。そう、地球上で自分達が生き残るため。
単一民族でないアメリカ人は、自分達のIDを失えば空中分解する。
事あるごとに自分達のスピリットを確認する必要がある。

コロンビアに搭乗した7人は悲劇的な死を遂げることになった。
7人はアメリカ史上、英雄として語り継がれることだろう。
でも人の命がどれも同じ重さであるとすれば、NYで、神戸で、
湾岸で失われた命も、毎日報じられる交通事故で、銃を使った犯罪で
失われた命も同じように論じられるべきだ。

国としての威信を宇宙開発で示す時代なんてもう終わった。
今日テレビであるニュースキャスターが言っていた。
イラクへの攻撃が早まりこそすれ遅れることはない、と。
なぜこの二つが関連付けられるのか? それがアメリカという国なのか?


なかなかこの日記、サッカーの話に行かないねぇ。。。
まあ、オフだからしょうがないけどさぁ。


                              


 < 過去  INDEX  未来 >


しゅう [HOMEPAGE]

My追加